百合ってどんな花?
真っ白で凛とした大輪の花。多くの人はそんな百合の花を思い浮かべるのではないでしょうか。
美しい百合の花は英語では「Lilly(リリー)」といい西洋では「聖母マリア」に捧げられた「純潔のシンボル」として愛されています。
純潔という意味があり見た目も華やかな白百合は結婚式のブーケとしてもとても人気がありますよね。
原産地は北半球と広く自生・栽培されているので多くの国で親しみのある花の百合。
しかし百合の花もいろいろな種類があります。そして百合の花にはそれぞれの種類や色ごとに様々な意味や花言葉が隠されています。
そこで今回は世界中で愛されている百合の種類や花言葉を紹介していきたいと思います。
花言葉は「純粋」や「無垢」
百合には様々な花言葉がありますが、全般的な「百合」が持つ花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」です。
花言葉は花の性質や見た目、そして神話のストーリーから当てはめられてそれぞれの花につけられています。
百合の花は凛とした立ち姿が美しく、長くまっすぐにのびた茎から大きな花を咲かせる様子は華やかできりりとしています。そんな百合の花のイメージとまさにピッタリな花言葉ですね。
百合の花が見れる季節は?
百合の花の旬は春から初夏〜夏にかけてです。花が咲く時期は5月〜8月で暑い夏に大輪の花を咲かせます。
凛として涼しげに咲く花をみると「暑い夏」というイメージは感じられませんが、夏に咲く百合の花はなんとも涼しげでみる人に一服の涼を与えてくれます。
とはいえ直射日光には弱いので育てるときには注意が必要ですが、切り花としては暑い夏でも長持ちする花の代表選手です。つぼみから大きな花が開くまでたっぷりと楽しめるのでアレンジメントにも人気があります。
綺麗な女性の象徴
百合は「綺麗な女性」の象徴でもあります。世界的にも美しい女性のイメージをもつ花ですが、日本でもことわざに用いられ美しい女性のシンボルのように扱われています。
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」
百合を使った表現といえば上記のような言葉がありますよね。これも百合の花を用いた美しい女性を表すことわざです。百合の花のように凛とした美しさを持つ女性は今も昔も憧れなのです。
【色別】百合の花言葉
全般的な百合の花言葉は「純粋」「無垢」「威厳」ですが、百合には白だけでなく赤や黄色などいろいろな花の色があります。
それぞれの花の色別に花言葉をいていきましょう。華麗な百合の花はプレゼントにも人気がありますから色別の花言葉を覚えておいてプレゼントに意味を持たせるのもおしゃれですよね。
白
白百合が持つ花言葉は全般的な「百合」の花言葉と似ています。百合=白百合のイメージが強いせいなのでしょう。
白百合の花言葉は「純潔」「純粋」「威厳」。こんな花言葉から真っ白い百合だけを用いたウエディングブーケを選ぶ花嫁も多いですね。
ウエディングドレスにもよく映えるうえ、見た目がゴージャスでドレス負けしませんし高級感があるのでハイクラスのホテルウエディングでも見劣りしません。
ピンク(赤)
ピンクの百合には白百合とイメージの違う花言葉がついています。意外にも感じられるその花言葉は「虚栄心」。
ピンク(赤)の百合に「虚栄心」という花言葉がついたのにはキリスト教と関係があります。
その昔イエス・キリストが十字架に磔になった時、他の花は頭を垂れ悲しみに暮れていたところ百合だけは「自分の美しさ」がイエス様の慰めになると思ってまっすぐに立って頭をあげていたのです。
しかしイエス様が百合に気づき見つめ返すと百合はその視線に恥ずかしくなってしまいます。思い上がっていた自分を恥じたのです。そして顔を赤くしうつむいてしまいました。
そんな逸話からピンク(赤)の百合は「虚栄心」という花言葉がついているのです。
黄色
一つの花に意味の異なる複数の花言葉がついている場合がありますが、黄色の百合にも異なる意味の花言葉が2つついています。
黄色いユリの花言葉は「陽気」そして「偽り」です。
黄色という色には「友達」や「陽気」「お調子者」という意味がありますが、このように明るいイメージも「お調子者」がついていることから少し嘘くさい→偽りという風に見えるのでしょうか。
オレンジ
黄色とオレンジは仲間の色ですが、黄色と同じようにポジティブな花言葉と少し不安の残る花言葉がついています。
オレンジの百合の花言葉は「華麗」「愉快」「軽率」です。華麗で愉快なオレンジの百合はイメージ通りですが、軽率という花言葉には若干ひっかかりますね。
華麗で愉快な人というと「おしゃべり」で社交的な印象を持ちますが、うっかり口を滑らせてしまいそうなイメージも否めませんよね。そこから「軽率」という花言葉が生まれたのでしょうか。