プラトニックな関係になるには！セックスしないカップルになれるの？

プラトニックな関係と聞いて、どんな関係をイメージしますか？手をつなぐことはあり？なし？キスは？

なんとなくセックス抜きの関係だということはわかりますが、どこまでがプラトニックな関係で、どこまでがそうでないのかの線引きはあやふやです。

セックスさえしなければプラトニックな関係と言い切れるかと言うと、なかなか難しいところです。

実はプラトニックには、「セックスをしない関係」だけではない意味があります。そして既婚者との恋愛であったとしても、プラトニックな関係は成立することがあるようです。

今回、そもそもプラトニックとは何か、プラトニックな関係になることで何がどうなるのか、また、プラトニックなカップルについてお伝えしていきます！

プラトニックな関係とはいわゆる「純愛」。プラトニックラブとも呼ばれ、心と心の結びつき、つまり精神性を重視した恋愛のことです。

恋愛する、男女が付き合うとなると、通常はセックスを伴うものですが、プラトニックな関係の男女においては、セックスしないことが前提になります。

たとえどれほど愛し合っていても、セックスでおたがいの愛を確認することはせず、コミュニケーションや会話による、精神的な愛の結びつきを大切にするのです。

プラトニックな関係の意味・概念は、かの有名な古代ギリシャの哲学者プラトンが提唱したものです。結婚までは純潔なまま、精神的な関係が理想と考えられていたのです。

日本でも、ひと昔前までは通念としてあった考えですが、今現在プラトニックな関係はお伽の世界のような感覚で捉えられている節があります。

プラトニックな関係のもうひとつの意味は、恋人を理想化し、精神的な成長を促すことです。

そこにセックスなどの欲望は持ち込まれません。あくまで恋愛対象となる相手を理想化・偶像化し、純粋な心で相手を想うのです。

こうした理想化・偶像化恋愛は、中学生や高校生の思春期や、20代前半までの青年期の始まりによく見られます。

理想化した恋愛とは言え、そこで相手の気持ちや考え、人を愛するとはどういうことか、また恋愛することの喜びや幸せを学ぶことができます。

そして、こうした若い恋愛が実を結ぶことはほとんどないため、挫折や苦しみ、悲しみも味わうことになります。それこそが、人間的成長にはなくてはならないものなのです。

女性は恋愛において、精神的なつながりを求める傾向があります。恋愛でも、その先にある結婚にしても、精神的な結びつきは、セックスによる結びつきよりもずっと強いと考えるのでしょう。それは既婚者でも同じようです。

多くの女性が恋愛中にセックスを経験することが当たり前になった現在でも、プラトニックな関係を求める本質的な部分は変わりがないようです。

また、女性400人を対象に行われたアンケートによると、相手男性に対してもプラトニックな関係を期待する女性は、全体の40％ほどに上ると言われています。

「自分は恋愛でセックスをしたいけれど、相手がプラトニックな関係を望むなら、合わせることはできる」という女性は15%ほどです。

女性の場合、プラトニックな関係を築くのはそれほど難しいことではなさそうですね。

男性は本能的にセックスを求める生き物です。セックスには愛を確かめ合う意味があるため、プラトニックな関係を築くのは、女性よりはるかに難しいことと言えるでしょう。プラトニックな関係を保つことは、相当な理性の力が必要になってくるからです。

実際、男性300人にアンケートをとったところ、21%ほどの人がプラトニックな関係を「まったく理解できない」と答えています。

また、「理解はできるけれど、プラトニックな関係を望む女性とお付き合いはできない」という男性は20％ほどでした。つまり、40％あまりの男性が、プラトニックな関係を歓迎していないという結果でした。

一方で、「相手が望むなら合わせられる」が25%ほど、「自分も相手もそうあってほしい」という意見が20%近くありました。

驚くことに、むしろ45％の男性が、プラトニックな関係でもいいということになります。