ランキング第11位は、1955年作成の『非情の罠』です。監督以外にも、脚本から編集までの5工程を一人で行っています。
内容は、さえないボクサーが向かいのアパートの女性に惹かれ、ギャングから救い出そうとする…というロマンス・サスペンス映画です。
7.5万ドルという低予算で作られた映画ですが、見ごたえのある映画のようです。
スタンリー・キューブリック監督の映画ランキング第10位:突撃
映画ランキング弟10位は、1957年公開の『突撃』です。
原作は「栄光の小径」という実際のフランス人兵の処刑裁判をもとに書かれた小説です。
スタンリー・キューブリックは14歳の時にこの作品と出会いました。第一次世界大戦という異常な状況下の中で、非人道的に走る人間を強く描いた反戦映画として作られているようです。
スタンリー・キューブリック監督の映画ランキング第9位:スパルタカス
ランキング第9位は、1960年に公開された『スパルタカス』です。カーク・ダグラス製作総指揮・主演の大作で、内容はローマ時代の歴史映画です。
アンソニー・マン監督でスタートしましたが、途中でカーク・ダグラスと仲たがいにより降板。その後、スタンリー・キューブリックが監督として参加しました。
『スパルタカス』という大作で一躍有名になったスタンリー・キューブリックでしたが、これをきっかけにプロデューサーの権威が強いハリウッドの体制に異論を抱え、1961年からはイギリスへ移住することになりました。
作品としては、壮大で面白いととても好評です。
スタンリー・キューブリック監督の映画ランキング第8位:バリー・リンドン
映画ランキング第8位は、1975年に製作されたイギリス映画『バリー・リンドン』です。18世紀のヨーロッパを舞台にした映画で、原作はウィリアム・メイクピース・サッカレーの小説です。
スタンリー・キューブリックの大幅なアレンジを加えた脚本で、3時間を超える大作に仕上がっています。
18世紀のヨーロッパを完全に再現した完成度の高い作品で、アカデミー賞では、撮影、歌曲、美術、衣装デザインで賞を受賞しています。
スタンリー・キューブリック監督の映画ランキング第7位:ロリータ
映画ランキング第7位は、1962年のイギリス映画『ロリータ』です。原作は、ウラジーミル・ナボコフの小説で、原作者自らが脚本として参加しています。
この作品は、現在で言う「ロリータコンプレックス(ロリコン)」の言葉の由来になった作品です。若い娘(ロリータ)に恋をする男の物語です。
ロリコンという言葉がこの映画のヒロインからきていたとは、驚きですね。スタンリー・キューブリックの影響力の高さをうかがえます。
スタンリー・キューブリック監督の映画ランキング第6位:現金に体を張れ
映画ランキング第6位は、1956年のハリウッド映画『現金に体を張れ』です。スタンリー・キューブリックがハリウッド入りした第1作目として製作された犯罪アクション映画です。
ラストが最高との好評を得ています。テンポよく時間軸が巧みに使われており、見ていて飽きない作品のようです。
スタンリー・キューブリックのハリウッドデビュー作として、ファンには必見の作品です。
スタンリー・キューブリック監督の映画ランキング第5位:シャイニング
映画ランキング第5位は、言わずと知れたホラー映画の名作『シャイニング』です。原作は、近年大ヒットを記録した「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」の作者でもあるスティーブン・キングの小説です。主演はジャック・ニコルソンが演じています。
しかし、原作とは大幅に内容を変更した脚本で映画化されたため、スティーブン・キング自身は猛烈な批判を行っているようです。
このDVDなどのジャケットにも使用された2秒のシーンを撮るため、2週間をかけたようです。それだけこだわって作られた『シャイニング』は、見る人を恐怖に陥れる完ぺきなホラー映画に仕上がっていると言われています。