1986年に安全地帯の玉置浩二さんとデュエットで発表した名バラードです。作詞を井上陽水さん、作曲を玉置浩二さんが担当しています。
二人が共演を果たした神宮球場でのジョイントコンサート『スターダスト・ランデヴー井上陽水・安全地帯LIVE AT 神宮』(6万人動員・テレビ生中継あり)にて、はじめて公に発表されました。のちに安全地帯の12枚目のシングルとしてリリースされています。
井上陽水さんと玉置浩二さんの艶のある歌声が美しく添い遂げる絶妙なコーラスワークが聴きどころで、両者のファンにとっても思い入れの深い名曲として知られています。
井上陽水の人気曲ランキング2位:傘が無い
1972年にリリースした2枚目のシングルが「傘がない」でした。ファーストアルバム『断絶』からのシングルカットとして発表され、井上陽水さん初期の代表曲として知られています。
フォークソング全盛期に彗星の如くデビューし、沈鬱な重さをたたえたサウンドに乗せて、いきなり「自殺」というワードが飛び込んでくるというフォークソングならではの世界観を表現力豊かに歌い上げています。
この楽曲の背景には、歌詞からも読み取れるように学生運動が色濃く反映されていますが、リリースされた当時は学生運動も下火になりつつあり、社会的風潮はシラケのムードにありました。そのタイミングで、この歌に歌われる世界観「社会問題より、恋愛問題」というテーマは、まさに時代の空気にマッチしていたのです。
そんな世界観を背景に楽曲のムードは沈鬱に盛り上がっていき、君と僕との恋の行方について歌うという、のちの「セカイ系」を先取りするスケール感溢れる作詞世界が特徴です。
井上陽水の人気曲ランキング1位:少年時代
1990年に通算29枚目のシングルとしてリリースした井上陽水さん最大のヒット曲『少年時代』が堂々第1位にランクインしました。同年に公開された映画『少年時代』の主題歌でもありました。この曲は現在もカラオケソングの定番として老若男女に歌われることも多く、ロングセラーを記録した日本歌謡曲史に残るスタンダードとなっています。
郷愁を誘う日本情緒豊かな情景を歌い、みずみずしいサウンドに乗せて聞くことができます。イントロを聞いただけで歌の世界観が眼前に広がるような音楽の力を感じさせる歌です。
多くのアーティストがカバーしていますが、この楽曲の味はやはり本家である井上陽水さんの歌声でしか堪能することはできません。それぐらい楽曲とアーティストの結びつきが強固な作品としても白眉な芸術品であるといえます。
井上陽水の人気アルバムランキングTOP5!
数え切れないほどのヒット曲の数々で知られる井上陽水さんですが、その多くが現在も発売されているオリジナルアルバムで聞くことができます。そんな井上陽水ワールドを知ることができるおすすめアルバムを紹介しますので、エバーグリーンな魅力をたたえたその楽曲の味わいを心ゆくまでお楽しみください。
井上陽水の人気アルバムランキング5位:ガイドのいない夜
1992年、セルフカバーアルバムとしてリリースした作品集『ガイドのいない夜』が第5位にランクインしました。他のアーティストへ提供した楽曲を井上陽水さん自身が歌うことで、世間によく知られた作品のもうひとつの味わいを知らしめてくれるアルバムです。
沢田研二さんが歌った『Just Fit』など、隠れた名曲が多いことでも知られるアルバムです。
井上陽水の人気アルバムランキング4位:UNDER THE SUN
1993年にリリースした14枚目のオリジナルアルバムです。代表曲『Make-up Shadow』や『五月の別れ』に加え、名バラードの数々が収録されています。円熟味を増し、アダルトな魅力たっぷりの井上陽水さんの楽曲群を味わうなら、この名盤をおすすめします。
井上陽水の人気アルバムランキング3位:UNITED COVER
2001年にリリースした昭和の名曲を歌うカバーアルバム『UNITED COVER』が第3位にランクインです。シンガーとしての井上陽水さんの魅力を最大限に発揮し、このアルバム以降、2000年代はカバーアルバムブームが巻き起こりました。
どの楽曲も井上陽水さんが歌うことで、たちまち陽水節となるところ、シンガーとしても一流であることをうなづかせます。