今野敏のおすすめ作品ランキング第9位:義珍の拳
『義珍の拳』は空手をテーマにした、集英社から出版されている今野敏さんの小説です。
時代は明治。琉球の下級士族の家に生まれた主人公・富名腰義珍は、貧弱な肉体を克服するべく空手を学びはじめます。鍛練を繰り返す中で義珍の心身は次第に強靱になり、ますます修行にのめり込んでいきます。
やがて教育者となった義珍は、空手を青少年の教育のために本土に普及させることを決意します。琉球秘伝の「唐手」を極め、やがて「空手」祖となった男の生涯を描いた、空手の根源に迫る小説です。
空手小説といっても、格闘シーンはほとんど出てこず、空手を愛し、この国に空手を根付かせた男の生き様を描いた、男であれば誰でも胸アツ間違いなしの作品です。空手経験者である今野敏さんが満を持して送る空手大河小説です。
今野敏のおすすめ作品ランキング第8位:アンカー
『アンカー』は集英社から出版されている、今野敏さんの大人気スクープシリーズの第四弾です。
視聴率が低迷し始めたTBNの報道番組『ニュースイレブン』に、救世主として関西の系列局から異動してきた栃本と、報道番組に対する理念の違いから衝突を繰り返すデスクの鳩村。
そして名物記者・布施や警視庁特別捜査対策室のベテラン刑事・黒田などのシリーズお馴染みのメンバーが送る、マスコミの暗部まで炙り出す至極の警察小説です。
今野敏のおすすめ作品ランキング第7位:触発 警視庁捜査一課・碓氷弘一
『触発』は中央公論新社から発売されている、今野敏さんのスリル満点の警察小説です。
地下鉄駅構内で発生した死傷者300名を超える爆弾テロと第二の犯行予告を巡り、平凡な刑事である碓氷刑事が自衛隊随一の爆弾処理のスペシャリスト・岸辺和也陸上自衛隊三等陸曹をはじめとする心強い仲間たちとともに事件を解決する姿を追った物語です。
実在の事件をベースにしているため社会派小説としての側面も色濃く、小説とは思えない緊迫感に手に汗握る展開であっという間に読めてしまいます。テレビドラマ化もされている話題作です。
今野敏のおすすめ作品ランキング第6位:曙光の街
『曙光の街』は、文藝春秋から出版されている今野敏さんの警察小説です。
あるクライアントからの以来で某暴力団の組長を暗殺するべく日本に潜入した日露混血のスパイ・ヴィクトルと、警視庁公安部、ヤクザを巻き込んだ攻防を描いたネオ・アクションノベルです。
それぞれの立場で命を懸けた登場人物たちの格闘シーンが見所の一つで、今野敏さんの小説の中でも一二を争うアクションシーンの凄まじさです。
今野敏のおすすめ作品ランキング第5位:エチュード
『エチュード』は中央公論新社から出版されている、今野敏さんの「碓氷弘一シリーズ」の第四弾です。
渋谷と新宿で発生した連続通り魔殺人事件。誤認逮捕が繰り返されるなか警察庁から送り込まれたのは、心理調査官・藤森紗英。碓氷警部補との異色コンビで果たして事件の真犯人を捕まえることができるのか。
今野敏のおすすめ作品ランキング第4位:精鋭
『精鋭』は、朝日新聞出版から出版されている今野敏さんの青春警察小説です。
新人警察官の柿田亮が機動隊や特殊急襲部隊『SAT』の厳しい訓練を通して、一人前の警察官へと成長していく過程を追った物語です。
「事件を解決する」という、既存の警察小説の掟を鮮やかに破り、一人の新人警察官の成長を軸に爽やかな青春小説へと昇華した全く新しいタイプの警察小説です。