干支の漢字の意味は?普段と漢字が違う理由も解説

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7.干支の漢字の意味を探求する!

十二支の漢字と動物は関係ありませんが、字義はあります。
「子(し)」は髪の毛が伸び、増えていく様子を表しています。
「丑(ちゅう)」手をカクッと曲げた形を表します。肘と同じような意味を持ちます。
「寅(いん)」は、まっすぐな矢の形を表します。「引」や「伸」と同じ意味です。
「卯(ぼう)」は、両サイドに押し開ける様子を表しています。大きな門扉を開けるのをイメージすると分かりやすいでしょう。

「辰」は貝だった!

「辰(しん)」は、貝の肉の部分が、ヒラヒラと動く様子を表しています。
「巳(し)」は、子どもを意味します。
「午(ご)」は、杵の元の字で、杵を上下させて餅をつく棒の形を表しています。
「未(び)」は、木の梢の中で、まだ若い枝を表しています。熟語の「未然」や「未来」などを想像するといいでしょう。

「戌」の意味は武器!

「申(しん)」は、稲妻を表しています。現在の「電」の字の原型に当たり、まっすぐに伸びた様子を含んでいます。
「酉(ゆう)」は、酒をしぼる壺を意味しています。なんとなく形が壺に似ているでしょう?
「戌(じゅつ)」は、武器の矛を表します。意味としては武器で敵から身を守ることです。
「亥(がい)」の字は、豚全体を表しています。このことから、中国では、豚が12番目の干支であることも説明がつきます。日本のイノシシの方が例外なのです。

8.水戸黄門の歌による干支の覚え方

十干十二支や陰陽五行、方角における十二支など由来や用途を紹介してきました。では、十二支の覚え方にはどんな方法が一番いいのでしょうか。
十二支の漢字と動物に関連性がありません。ここはリズムによる覚え方がいいでしょう。
一番いいのは好きな歌に合わせた覚え方です。学校の宿題はなかなか覚えられませんが、テレビのCMはすぐに覚えられます。これは、リズムに乗った覚え方がもっとも簡単だからです。
もちろん語呂や音節の区切りなども考えられています。
少し古いですが、水戸黄門の歌による覚え方が十二支にはぴったりです。

歌なら、漢字もすっと頭に入る!

「人生楽ありゃ、苦もあるさー 涙の後には、虹も出るー」のところを「ねうしとらうたつみ、うまひつじー さるとりいぬい、じゅうにしー」に変えます。
「人生楽ありゃ」は、「ねうしとらうたつみ」
「苦もあるさ」は、「うまひつじ」
「涙の後には」は、「さるとりいぬい」
「虹も出る」は、「じゅうにし」です。

大事なのは漢字ではなく母音

「苦もあるさ」の「苦」と、「うまひつじ」の「う」が同じ母音なのでしっくり歌えます。
また、「涙の後には」の最初の「な」と、「さるとりいぬい」の「さ」も同じ「ア行」なので、覚え方も簡単です。やはり、母音が違うより、同じ方が歌いやすいでしょう。
水戸黄門の冒頭部分は有名なので、いい覚え方です。

9.干支の漢字に動物が広まった理由

十二支の動物たちが21世紀の暮らしにまで連綿と続いた理由は何でしょうか。
おそらく庶民に親しみやすい動物を当てはめたからではないでしょうか。ここで一つ、日本の十二支に関する逸話を紹介します。

日本で知られる干支の逸話

ある年の暮れ、神様の一人が動物たちを集めて、十二支を決めると宣言しました。それは、元旦に到着した順に12頭の動物を十二支として永遠に据えるとしたのです。
何か何かと集まってきた動物たちは、栄誉ある十二支に入るため各自が発奮し、来る元旦に備えて自分たちの棲家へと帰ってきました。
しかし、日付を聴き逃してしまった猫は、鼠に日にちを確認しました。ところが鼠が元旦ではなく、違う日付を伝えました。

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