ほうじ茶、玄米茶と緑茶の種類が続いたところで、妊娠中に避けた方がよいとされるのが烏龍茶です。烏龍茶のカフェイン量は100mlあたり20mgと、ほうじ茶と同じくらいですが、緑茶とカフェインの種類が同じなんですね。
烏龍茶も緑茶も、元々同じ茶葉から作られていて、発酵の仕方が違うだけなんですね。ほうじ茶と同じく、烏龍茶も1日500mlまでなら飲んでもいいでしょうが、妊娠中は控えるに越したことはありません。
烏龍茶を発酵する時に生成される「烏龍茶重合ポリフェノール」には、体内の脂質の吸収を抑え、体外へ排出してくれる役割があります。
サントリーが販売している「黒烏龍茶」は、この「烏龍茶重合ポリフェノール」の含まれている量が多く、中性脂肪の上昇率を20%も減らしてくれるそうです。
また、烏龍茶には等級や種類がありますが、どの烏龍茶も、妊娠中は控えた方が無難です。
■参考記事:妊娠中にカレーを食べても大丈夫?コチラもチェック!
カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶
妊婦でも安心して飲めるおすすめのお茶をご紹介します。
カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶1【ルイボスティー】
カフェインの含まれていないお茶として有名なルイボスティー。
人間の体に欠かせなカルシウム、亜鉛、マグネシウム、カリウム、鉄などのミネラルがバランスよく含まれており、特に貧血になりやすいママにとってうれしい鉄分が多く摂ることができます。
また、ルイボスティーは悪玉菌を排出して、腸内環境を整える効果があります。
腸内環境が整うことで免疫力が高まり、ママの健康維持と赤ちゃんの成長を助けてくれます。
カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶2【タンポポ茶】
道端に可憐に咲くタンポポの根には、体を温める作用があります。ヨーロッパでは、昔から健康食のひとつとして親しまれてきました。
妊婦にうれしいカルシウムや鉄分がたっぷり含まれており、タンポポを始めとする植物の根に多く見られるイヌリンという成分は糖質の一種で、糖尿病、高血圧、便秘解消に効果があるとされています。
他にも妊娠中の体重増加を防ぐ効果や、母乳を出やすくする効果もあります。
タンポポ茶を毎日の習慣として取り入れると、カフェインを取らずして、健康管理や体重管理をすることができますよ。
カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶3【黒豆茶】
黒豆茶が健康食品のひとつとして台頭して久しいですね。黒豆茶は黒大豆を原料としたお茶で、黒大豆の与えてくれる効果がたくさんあります。
黒豆茶に含まれる大豆イソフラボンには、自律神経を安定させる働きがあり、妊娠中の胃腸トラブルやストレスを軽減してくれます。そして、大豆イソフラボンは不妊にも効果があるとされています。
あと、黒豆茶の色を作るアントシアニンという成分には、血液をサラサラにし、血流を促進する効果があります。血液がサラサラになると、赤ちゃんに栄養を届けやすくなります。
また、黒豆茶にはペクチンという食物繊維が含まれており、便秘解消や腸内環境改善を促してくれます。
ただ、いくら黒豆茶がカフェインフリーと言っても、飲み過ぎると下痢を引き起こしてしまう可能性があります。黒豆茶を飲むのは、1日カップ2杯程度にとどめておくのが賢明です。
とは言え、不妊治療を行う病院で着目されている黒豆茶は、摂取量を守って習慣づけると、妊婦の強い味方になってくれます。
黒豆茶は自然由来の材料で作られているので、体に優しく作用すること間違いなしです!妊婦じゃなくなっても、黒豆茶は健康維持におすすめです。
カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶4【麦茶】
日常的に飲まれていて、カフェインフリーのお茶として有名な麦茶。産婦人科でも、妊娠中は水が麦茶を飲むことが推奨されています。
麦茶には体のほてりを抑制する効果、胃粘膜を保護する効果、また、むくみ予防効果があります。夏によく冷えた麦茶を、コップでゴクゴクと飲む人は多いと思いますが、それは麦茶に夏バテ予防効果があるからなんですね。
また、麦茶には血圧を下げるGABAという成分が含まれています。高血圧になりやすい妊娠後期に麦茶はおすすめですね。
そして、麦茶に含まれるPクマル酸という成分は、抗酸化作用や活性酵素を除去する役割があり、生活習慣病や肌荒れ予防をしてくれます。
このように、麦茶には妊娠中でもいいポイントしかない、と言っても過言ではありません。夏の暑い時には、麦茶で水分補給をするようにしましょう。
■参考記事:妊娠中は温泉に入って大丈夫?コチラも参照!