【妊娠初期のイライラの原因⑤】旦那の無理解
妊娠初期にイライラする原因には、旦那さんの無理解もあります。
妻は身体の中で実際に子供を育てているので、日々の変化を感じることができます。
また、実際につわりなどで苦しい思いをしているのも妻の方だけです。
しかし、中には自分の子供が妻のお腹に宿っていると言うことを自覚できなかったり、つわりなどの苦しみを理解していたわろうとしない旦那さんも多くいるのも事実です。
つわりで苦しい思いをしているのに、妊娠前と同じ家事レベルを要求するなど、旦那さんの無理解がストレスになりイライラの原因となることも良くあります。
妊娠初期のイライラによるストレスは胎児に影響も!!
妊娠初期にイライラしてしまうことは、ある程度は仕方がないことなのですが、あまりひどいイライラが長く続くとおなかの胎児に影響してしまう可能性があります。
妊娠していない時でも誰でもイライラする経験はあると思います。
リラックスしている時と比べると、イライラしている時というのは全身の筋肉が緊張しているものですよね。
そうすると当然血管が収縮して血行が悪くなります。
たまにイライラするのならば、お腹の胎児に影響は与えないでしょうが、イライラした状態が続くと、全身の血管が収縮して血行が悪い状態が続くことから、胎児へ悪い影響を与えてしまうのだと考えられます。
それではもっと具体的に、お母さんのイライラがどのように胎児に影響するのかを見ていきましょう。
【妊娠初期のイライラの胎児への影響①】喘息・アレルギー
妊娠初期のイライラがお腹の胎児に及ぼす影響には、赤ちゃんが将来、喘息やアレルギーを患う可能性が高くなる、ということです。
実際にハーバード大学の研究によって、喘息やアレルギーの原因には、妊娠中のお母さんのストレスも関係しているということがわかっています。
イライラしてストレスが溜まると、コルチコステロンというホルモンが分泌されます。
妊娠中ではこのコルチコステロンが赤ちゃんにも一緒に増えてしまうことがわかっていて、このホルモンの影響によって、赤ちゃんにアレルギーや喘息が増えることがわかっています。
【妊娠初期のイライラの胎児への影響②】早産や低体重児
妊娠初期のイライラがお腹の胎児に及ぼす影響には、早産や低体重児のリスクが高まる、ということも言われています。
原因はよくわかっていないところがありますが、イライラが続き、お母さんの身体の筋肉や神経が緊張した状態が続くことで、全身の血管が収縮し続けることで、お腹の胎児への酸素や栄養が上手く回らなくなることが原因ではないかと言われています。
【妊娠初期のイライラの胎児への影響③】夜泣き・情緒不安定
これも実際の研究で明らかになっていることなのですが、妊娠初期にお母さんがイライラするほどストレスを感じ続けていた場合、生まれてきた赤ちゃんの心は不安を感じやすいということがわかっています。
原因として考えられているのは、イライラした時に分泌されるコルチゾールというストレスに関するホルモンです。
まだ胎盤が完成していない妊娠初期の段階で、母体にコルチゾールが分泌されてしまうと、赤ちゃんに伝わってしまい、神経系の発達に影響を与えてしまう可能性があります。
そのために妊娠初期にお母さんがイライラし過ぎると、高濃度のコルチゾールがお腹の胎児に影響して、情緒不安定で夜泣きがひどい赤ちゃんになる可能性が高くなると言われています。
【妊娠初期のイライラの胎児への影響④】発達障害の可能性
イライラした時に分泌されるコルチゾールは、ADHD(注意欠陥性多動障害)等の発達障害の原因にもなると言われています。
コルチゾールは胎盤を通過しにくいために、胎盤が完成する妊娠5か月以降であれば、お母さんがイライラしても、それほど赤ちゃんに影響しないのですが、胎盤が完成する前の妊娠初期の、神経系が発達する時期に、お母さんがイライラし過ぎてしまうと、赤ちゃんに高濃度のコルチゾールが伝わってしまい、神経系の発達に影響すると言われています。