男性にとって、顔合わせの服装はスーツでほぼ決定と言えますから、ビジネススーツとの使い分けが大切です。
ビジネス用として普段袖を通している場合、目立たない染みや汚れ、生地の痛みも気になってしまいます。プレスされていないと、肘や膝が出てだらしなく見えます。
もしもビジネス用のスーツしか手持ちがないなら、顔合わせに着るスーツは、長く使えるものですから、これを期に新調するのも良いでしょう。
ブラックスーツ
ブラックスーツは準礼服です。
一見ビジネススーツと見間違えてしまう礼服のブラックスーツですが全く違うものです。
襟のふちに添って細かい縫い目がないもの、下襟の先が鋭角で上を向いているもの、ジャケットの裾にスリットが入っていないものと、違いがきちんとあるので、礼服を着る場合は間違いなくブラックスーツを購入しましょう。
また、春夏用のブラックスーツは通気性の高い生地を選ぶことがオススメです。生地が厚いものだと汗をかいたときに蒸れてしまいます。
秋や冬のアウターも、ブラックで統一することが無難です。コートの場合はグレーや濃紺など落ち着いた色合いのものであれば、マナーには違反しないと言われています。
ダークスーツ
ダークスーツは略礼服とされています。
ダークスーツはビジネススーツです。濃紺、濃グレーなどの無地スーツのことをいいます。薄くストライプが入っているものもこれにあたります。
父母や兄弟姉妹はどんな服装がいい?
結婚する本人達も服装が気になりますが、親族で出席する場合はどういうコーディネートにすればいいのでしょうか。
ここからは親族別にコーディネートを紹介していきます。
父親
父親の場合は、結婚する男性に合わせてブラックスーツ、ダークスーツが無難です。ネクタイは白、シルバーが一般的です。ワイシャツは白いものを選びましょう。ベルトは茶色の物で靴下は黒かグレーで決めましょう。
靴はつま先の切り替えが一文字になっているストレートチップを選びます。カバンはよれてたり、汚れていたり、柄物でなければ問題ないです。
男性が和装の場合は和装で統一してもいいでしょう。
母親
両家ともに母親の服装は、当事者(女性側)に合わせることが基本です。当事者が和装なら、両家の母親も和装が無難です。訪問着や色留袖が理想的です。
洋装の場合、当事者よりも目立ってはいけません。華美な装飾品も避けましょう。明らかに高級ブランドとわかる柄物の服やバッグは敬遠されることがあります。
万一、仲人さんが同席する場合、仲人の奥様より格上の服装はいけません。細かいようでも、入念に打ち合わせをして服装選びをしましょう。
かしこまった席ではない、カジュアルなスタイルの顔合わせの場合、学校の保護者会や授業参観に着ていくような服装のイメージで。オフィスカジュアルにも重宝している、アンサンブルやパンツスタイルもすっきりまとまります。
パンツスタイルなら、トップスは女性らしい柔らかいものでスタイリッシュに。どんなにカジュアルでも、デニムやトレーナー、スニーカーはNG、品位を保ったカジュアルを心掛けて。もちろん、華美なアクセサリーは避けましょう。
兄弟
兄弟が顔合わせに出席にする場合は、結婚する人よりも控えめな服装にします。本人達に合わせて和装でも問題ないです。
服装の格は、同等か下のものを選びましょう。未成年の場合は学生服で大丈夫です。
どちらの場合にも共通して大切なのは、清潔感を大切にしてコーディネートすることです。
姉妹
同席する場合、当事者より目立たないことが最大のポイントです。シンプルなワンピース、ツーピース、アンサンブルがお勧めですが、学生の場合、制服での出席も可能です。
きちんと着こなした制服は、学生らしく好感が持たれます。制服以外なら、当事者同様、肌の露出は控えたいため、どんなに若くてもミニスカート、ショートパンツはもちろん、肩見せ・背中見せも避けましょう。
色合いやデザインが当事者と被らないように配慮を。ある程度服装が決まったら「こういうの着ようと思う」と相談してみると良いです。
小物について気をつけたいポイント
男性も女性も服装が良くても、足元の靴が汚れていたり、ベルトがひび割れていたり、バッグがほつれていては台無し。履物を脱ぐこともあるでしょうから、ピカピカに磨いた靴を履きましょう。
ビジネスシーン同様に、靴とベルトを合わせるのは、基本中の基本です。バッグも、顔合わせの席に不要なものまで入れたままのパンパンに膨らんだものや、使い古したビジネスバッグではないものを用意して。
服装だけでなく、靴や鞄、ベルト、スカーフやアクセサリ-もトータルでその人の印象になりますから、全体のバランスを考えて小物も選びましょう。