歳神様とはどんな神様?祀り方や読み方・正月に迎える理由を解説!

歳神様という神様をご存知でしょうか。歳神様はお正月に私たちの家に訪ねて、一年の幸福を与えてくださる神様です。私たちに馴染みの深い鏡餅などの飾り方も、実は歳神様に所縁のあるものばかり。ここでは歳神様の読み方から祀り方までご説明します。

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目次

  1. 「歳神様」ってどんな神様?どう読むの?
  2. 歳神様の別名
  3. 歳神様と大年様
  4. 歳神様の由来
  5. 暮らしにまつわる歳神様(1)年末の大掃除
  6. 暮らしにまつわる歳神様(2)歳神様の祀り方
  7. 暮らしにまつわる歳神様(3)お正月の飾り方
  8. 暮らしにまつわる歳神様(4)お正月の飾りの片付け方
  9. 暮らしにまつわる歳神様(5)おせち料理
  10. 暮らしにまつわる歳神様(6)お年玉
  11. まとめ

「歳神様」ってどんな神様?どう読むの?

「歳神様」という神様をご存知でしょうか。聞き馴染みのない方もいらっしゃると思います。そもそも読み方に困ってしまうのではないでしょうか。

「歳神様」は「年神様」とも書き、読み方は「としがみさま」となります。お正月になると初日の出とともに各々の家へ訪ねてきて、一年の幸せを実りをもたらしてくださいます。

そもそも「お正月」自体が、歳神様をお迎えしてお祝いをする行事なのです

歳神様の別名

地域によって歳神様の呼び方や読み方が違い、別名が数多くあります。例えば、「歳徳神(とくどしん)」、「どんどさん」、「としどん」、「お正月様」、「恵方神」、「大年神(おおとしのかみ)」「年殿」、「年爺さん」、「若年さん」などです。文字と読み方が一致しづらいもののありますが、どれか一つは聞いたことがあるかもしれませんね。

歳神様と大年様

歳神様の別名で「大年様」という呼び方がありますが、実は「大年様」は日本神話に出てくる神様です。読み方は「おおとしのかみ」です。スサノヲノミコトとカムオオイチヒメノミコトが結婚して誕生した神様が大年神(=大年様)、つまり年神様です。大年神は稲作(お米)を司る神様です。日本は農耕民族ですので、まさに五穀豊穣の象徴となる神様なのです。

歳神様の由来

歳神様の由来には代表的なものに2説あります。一つ目は先ほどご紹介しました「大年様(大年神)」が「トシ」(穀物の古い言い方)を司るため、農耕や田んぼの神様から来ているというもの。

もう一つの由来は、ご先祖様の霊が山や田の神様となって、子孫を守ってくれるというもの。

また、年神様は八百万の神道の神様を総称するという説もあります。由来はどれもこれも、日本古来のものの考え方に馴染みやすいものです。お正月に初詣に行きますが、その時お参りする神様は「氏神様」と言って、歳神様とは異なります。

暮らしにまつわる歳神様(1)年末の大掃除

お正月に来てくださる歳神様をお迎えする準備が、年末の大掃除です。現代では大掃除をする日付を気にしない人も増えているかもしれませんが、もともとは12月13日を「すす払い」の日とし、大掃除の始まりとしていました。一年の暮らしの後に溜まったホコリや汚れを落とすのです。年末ギリギリまで掃除を後回しにしている人もいるかもしれませんが、できれば12月28日までに掃除は終えてしまいましょう。

なぜなら29日は「9=苦(苦しみ)」を連想するため、神様をお迎えする準備にはふさわしくないですし、31日はお正月まで「一夜限り」なので失礼にあたるからです。神様にふさわしいお礼の気持ちを込めて大掃除をしましょう。

暮らしにまつわる歳神様(2)歳神様の祀り方

現代の暮らしには神棚がないご家庭もありますので、ご自宅に神棚がある場合と、ない場合についての祀り方をご説明します。
神棚がある場合の祀り方は、神棚にお供え物やお札を祀りましょう。
神棚がない場合の祀り方は、家の中でできるだけ高い位置にお札を祀ります。本棚やタンスなどの上で構いません。ただし、キチンと片付けるのをお忘れなく。

祀り方は難しくはありませんから、日頃のお礼を込めて丁重に行いましょう。
普段のお供えは「米、水、塩」ですが、お正月に歳神様をお迎えするときは、できるだけ豪華なお供えにしましょう。酒、魚、野菜、果物を追加すると良いでしょう。そうそう、ニンニクなど臭いが強いものはお供えにしないでくださいね。

暮らしにまつわる歳神様(3)お正月の飾り方

お正月には門松、しめ縄、鏡餅などを飾りますよね。なんとなく習慣で飾っている方もいるかも入れませんが、それぞれの飾り方の決まりやその由来があるんです。ここでは、一つ一つ説明していきます。

①門松

まず、門松の飾り方です。門松や松飾りは、歳神様がいらっしゃる時の家の目印としての働きがあります。歳神様がいらっしゃった時にどの家を訪問したら良いのかを教えてくれるだけでなく、歳神様の依代(よりしろ)にもなります。

②しめ縄

次にしめ縄(しめ飾り)の飾り方です。しめ縄は「自分の家の汚れを大掃除で拭い去り、歳神様をお迎えできるように清浄な場所、つまり神聖な場所にしました」という目印なのです。くれぐれも、掃除をしていないのにしめ縄だけ飾ってしまうのはやめてくださいね。

③鏡餅

そして、鏡餅の飾り方。鏡餅はお米から出来ていますよね。つまりお米を歳神様にお供えしているのです。鏡餅をお供えすることで、その年の穀物(=収穫)をお供えすることになります。神棚には「塩、水、米」を差し上げますが、そのお米がお餅に変わったと思ってください。

また、鏡餅は歳神様の「ご神体」と考えられ、「歳神様の拠り所」になるとも言われています。鏡餅は大小のサイズの違うお餅が重ねられていますが、大きい方を太陽、小さい方を月と捉えることもできます。「陽と陰」と考えることもできるのです。

いつ頃から飾る?

それでは、門松、しめ縄、鏡餅といったお正月飾りは、いつ頃飾り始めれば良いのでしょうか。お正月に間に合えば大丈夫?いえいえ、実は用意すべき期限があるのです。

お正月飾りは大掃除の機関、つまり12月13日から28日までに飾り付けましょう。理由は「大掃除」について説明した理由と同じです。29日は「苦(苦しむ)」で縁起が悪い、31日は一夜限り(お正月飾りの場合「一夜飾り」)で神様に失礼だからです。13日からなのはなぜかって?それはお正月飾りは大掃除をした後に飾らないといけないからです。掃除をしていないのに、掃除をして清浄な場所にした証のお正月飾りを飾るわけにはいきませんから。

お正月飾りは神様へのお礼の気持ち。しっかり掃除をして清めてから飾りましょう。

■参考記事:お正月飾りはいつからいつまで飾る?コチラも参照!

正月飾りはいつからいつまで飾るの?処分の仕方は?飾る日はいつ?

暮らしにまつわる歳神様(4)お正月の飾りの片付け方

先ほどは飾り方について説明しました。ここでは片付け方について説明します。お正月飾りは一年中飾ったりはしませんよね。お礼の気持ちを込めながら、時期が過ぎたら片付けてしまいましょう。

その時には、ゴミ箱にそのまま捨てるのではなく、お清めをしてから捨てるようにしたいものです。ポイっと捨てては、お礼も何もあったものではありません。

お清めの仕方は簡単です。まず、飾りを包めるほどの大きな紙を用意します。その紙に「左、右、真ん中」の順にお清めの塩を振り、お正月飾りを包んで捨てるだけです。その時には他のゴミと一緒にしないで、飾りだけを袋にまとめるようにしましょう。飾りが大きくて始末に困ったら、ハサミで飾りを切っても構いません。

今のご時世、庭などで燃やすことは難しいですが、燃やす場合は、土を塩とお神酒で清めてから焼いてください。

片付ける時にも、「お清め」と「お礼」を心がけるのが肝心です。

暮らしにまつわる歳神様(5)おせち料理

今は昔ながらの伝統的なおせち料理だけではなく、和洋折衷など様々なメニューのおせち料理が出回っています。ご自宅で全て手作りをされるご家庭はもはや珍しいのかもしれません。

そんなおせち料理ですが、「お正月だからご馳走を食べよう!」とできたものではありません。これも歳神様に所縁があるのです。

おせち料理の意味

12月31日におせち料理を用意すると、歳神様にお供えします。歳神様は新年の朝日とともにいらっしゃいますから、朝になるとお供えから降ろし、私たち人間がいただくことになります。こうすることで、「人神共食(神様と人間が共に食べる)」という形になります。おせち料理には一つ一つ意味が込められていますが、それは全て「五穀豊穣、子孫繁栄、家族の健康と安全」を祈るもの。いかがでしょうか。神様にお願いすることと重なっていますよね。歳神様にお願いをしているわけです。

また、三が日はおせち料理をいただく習慣がありますが、これは歳神様をはじめ、やおよろずの神様に休んでいただくために、包丁も台所用品も一切使わないで済むように作り置きをしたことに由来します。ほら、「かまどの神様」などがいらっしゃるではないですか。料理をすると、お休みになれませんからね。いつもお世話になっているお礼としてお正月は休んでいただきましょう。

おせち料理のお箸

おせち料理をいただく時に使うお箸は、普段使うお箸とは形が違う特別な品です。両端ともすぼまった、どちからでも取り分けられる形になっています。

これは実際に取り分ける時に使うのではなく、「歳神様と人間」がそれぞれの端を使って、一緒に食べていますよという意味になるのです。それに真ん中が太くなっている形は、米俵を表していて、五穀豊穣を願ってもいるのです。実はこのお箸は、松の内(1月7日まで)は自分専用のお箸を決めておいて、食事をするたびに「自分」で洗って毎回使用するようになっています。これはご存じなかった方も多いかもしれませんね。

■参考記事:おせち料理を手作りしてみよう!コチラも参照

おせち料理の簡単レシピ特集!手作りでお正月料理を作ろう!

暮らしにまつわる歳神様(6)お年玉

今ではお年玉は子どもにあげるお小遣いを意味していますが、もともとはお金ではなくお餅を揚げていました。歳神様がお宿りになった鏡餅を分け与えることで、「お年魂」をいただき「歳神様の御霊を分けていただくことで、1年分の力を授かる」ことになりました。それがいつしか、「お年魂」が「お年玉」となり、中身も変わってきたのです。

■参考記事:子供に伝えたい正月遊びは?コチラも参照!

正月遊び13選!子供に伝えたい伝統的な遊びまとめ!

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここでは「歳神様」の由来から、名前の読み方、お正月飾りの飾り方、歳神様の祀り方などをご説明してきました。普段何気なく行ってきたことが、実は色々な意味や由来を持っていたと気づいていただけましたら幸いです。

今年の年末も、お礼の気持ちを込めて大掃除をして、歳神様をお迎えしようではありませんか。

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