「どうせ」が口癖になっていない?
「どうせ私なんか」と口癖のように言う人は、一体どういう心理で「どうせ」という言葉を使うのでしょうか。
ただ何となく口癖で「どうせ」と言っている人もいれば、嫌なことがあるとすぐに「どうせ」と言う人など、様々なタイプがいますが、「どうせ」という言葉はあまり良い意味で使われる言葉ではありません。そのような言葉をよく使ってしまいがちな方は周りにいませんか?
「ため息は幸せが逃げていく」とよく言われます。「どうせ」は言葉になった「ため息」です。ため息と同じようにネガティブな状況を呼び込みやすいです。口に出る言葉は現実化してしまい、その通りになってしまうことがあるとも言われます。気をつけたいですよね。
自分でもどうして「どうせ」と言いたくなるのか分からない、という人もいるかもしれません。そこで、ネガティブな意味で「どうせ」と口癖を言う人の心理を説明します。
「どうせ」が口癖な人の心理
それでは、「どうせ」が口癖な人の心理とはどのようなものなのでしょうか。詳しく紹介していきます。
ネガティブ
「どうせ彼女できない」「どうせ私なんかモテない」というように「どうせ」が口癖の人は普段から物事の考え方がネガティブな傾向があります。
また、「どうせ」が口癖の人は日頃からネガティブなことを他人にも言っています。「自分のことを悪く言っているだけで、他人のことは悪く言っていない!」と言いたくなるかもしれません。
自分を守りたい気持ちが強くなりすぎて、「否定された」「拒否された」と過剰に感じてしまうことがあるようです。相手よりも自分に関心が向けられてしまい、何よりも自分の自尊心を守ることが目的となってしまっている傾向があります。
例えば、デートとして食事に誘ってくれた人がいても、「どうせ騙されるだけだし」「どうせ行ってもうまくいかないし」という思いで断ったとしましょう。相手は「誘いを断られた」「自分ではうまくいかないと思われたんだ」と傷つきますよね。ネガティブな人は、相手よりも自分に関心が向きすぎているともいえます。
諦めている
「どうせこんなことをしても意味がない」「どうせ私なんかに出来るわけがない」と言う人は、行動する前から諦めている傾向があります。
恋愛では、好きな人に「どうせ振られるに決まっている」「自分は意気地なしだから、どうせ彼女できない」というように「振られたらどうしよう」という気持ちが強くあることから告白する前に諦めてしまう場合もあります。
これは、「失敗した時のショックを和らげたい」という心理から起きます。しかし実際には「失敗するための計画をしてしまっている」状態なのです。そうして知らず知らずのうちに、想定通りに行動してしまっています。
「どうせ無理」と何事もやってみないと分からないのに最初から結論を出していては、自分で可能性を潰してしまう意味にもなり、せっかくの機会やチャンスが巡ってきても自ら手放してしまうことに繋がります。
傷つくのを恐れている
「どうせ私なんか」と言う人は傷付きたくない心理が強く働いています。
「せっかく頑張ってもうまくいかなかったらどうしよう」という気持ちがあるので、「どうせ無理に決まっている」と考えることで自分を守っています。先ほど触れた「失敗した時のショック」を和らげようとする心理です。
しかし、傷付くことを恐れて行動しないでいると、争いに巻き込まれず済むこともあるでしょうが、大きなチャンスを逃してしまうこともあります。
さらにはネガティブでいることで、詐欺や悪徳商法などあなたを利用しようとする人が近づきやすくなります。うまくいっていない人の方が、相手にとって利益があるのです。ですからネガティブでいることで、マイナスになる可能性もあるので悪いスパイラルにはまってしまう危険があります。
人間関係の場合は人に嫌われたくないばかりに無難な話ばかりして嫌われないようにしていても「つまらない人」とか「八方美人な人だな」と思う人もいるので、結局全員の人から好かれるということはあり得ません。
何より、傷つくのを恐れていると、常にバランスを保つことに意識を向けているため、他の人からは個性が見えにくくなります。個性が見えないことで「あの人は良く分からないし」「何を考えているかわからない」と思われて避けられてしまいます。
自信がない
「どうせ無理」「どうせ彼女できない」というようにネガティブな意味で「どうせ」と口癖を言う人は自分に自信がないので、無意識の内に自分と他人を比べる傾向があります。「自分が一番頑張っている」という、はっきりとした評価が欲しいからです。
自分より人気者の人やモテている人を見ては「どうせ自分には魅力がない」とか「モテないからどうせ彼女できないんだ」などと自分が他人より劣っている面を見付けて「どうせ私なんか」と悲観してしまう傾向があります。
しかし、他人と比べて自分の価値を見出していることを続けていては、いつまでたっても自分に自信を持つことはできません。ひどい場合は、他人より優位に立つために、無意識のうちに他人を貶めてしまうかもしれません。自分を悲観することは、巡り巡って他人をも悲観することにつながります。
「どうせ」が口癖な人の性格
「どうせ」が口癖の人の心理について説明しましたが、心当たりはありましたか?さらに「どうせ」が口癖の人にはいくつか性格の特徴があります。
「どうせ」が口癖になっている人は、元々の性格が原因であったり、何か嫌なことを経験してから口癖になる傾向があります。
そこで、「どうせ」が口癖の性格の人について詳しく説明していきます。
努力をしない
「どうせ」が口癖の人は、努力をするのを嫌う傾向があります。
例えば、好きな人に振り向いてもらいたければ自分磨きなどの努力をするものですが、「どうせ」を口癖に言う人は「どうせ彼女できないんだ」と言い訳をして努力することを避けようとします。
努力をした結果、成功体験が蓄積されていないことが原因といわれていますが、大人になってからもその状態から脱却できないと、努力ができない性格は変わっていきづらくなっていきます。