樹木希林さんは私立の女子校である千代田女学園高校出身だそうで、薬剤師や看護師などの医療系に進む生徒が多いことで有名な学校なのだそうです。また創立が1888年という伝統のある学校で、2017年に武蔵野大学付属千代田高等学院と校名を改めるとともに男女共学へと変更になっています。
樹木希林さんは高校への進学とともに後に運命を左右することとなる演劇部に入部。悩みの種だった自閉症も少しずつやわらいでいったようです。
卒業生には女優の井野口一美さんや歌手の秋元順子さんなどがいます。
大学には進学せず
樹木希林さんは大方の友人たちと同じように薬剤師を目指して薬科大学に進学するつもりでしたが、入試直前にスキーで脚を骨折してしまい試験を受けられなくなってしまったため進学断念を余儀なくされてしまいました。
しかしちょうどその頃、三大劇団である文学座、俳優座、民藝の三つの劇団が戦後初めての研究生募集を行っており、演劇部に所属していた樹木希林さんは試験が最も早く行われる文学座を受験しました。
約千人いた受験者の中から見事に一次試験を通過、二次試験も無事に通過し、晴れて文学座一期生として文学座付属の演劇研究所への入所を果たしました。
不慮のスキー事故が樹木希林さんの運命を分けたといってもいいかもしれません。
樹木希林とジュリー(沢田研二)との関係は?
樹木希林さんの出世作『寺内貫太郎一家』の劇中でのお約束のワンシーンが、樹木希林さん演じる老女のきんが部屋の壁に貼り付けてある沢田研二さんのポスターの前で「ジュリー!」と叫びながら腰をくねらせ身悶えするシーンでした。
老女役の樹木希林さんはこの頃まだ20代後半でしたが、高い演技力とコミカルな動きや台詞回しが好評で、その後、立て続けに人気ドラマに老け役で出演し、お茶の間にとても愛されました。
また沢田研二さんは樹木希林さんの夫である内田裕也さんに対して「僕は内田裕也ファミリーです」と公言するほど慕っており、内田裕也さんが生前開催していた年越しコンサートには都合が合えば必ず参加していたほど。樹木希林さんともプライベートにおいても親交があったようです。
偉大なる大女優「樹木希林」はすごかった!
今回は2018年9月15日に享年75歳でこの世を去った女優の樹木希林さんの生い立ちや経歴を振り返ってみました。
あまり語られることのなかったご両親のことや、今では忘れられつつある若き日の逸話は夫の内田裕也さんを凌ぐほどの破天荒ぶりで、樹木希林さんの器の大きさをあらためて知ることができたのではないでしょうか。
生涯女優であり続けた樹木希林さんの人生はやはりとても偉大なものでした。
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