房中術の方法①事前にいい「気」を吸収
それでは、道家ではない私たち一般人にも今日からできる、房中術の方法について見ていきましょう。
まずは、男女の営みに入る前に、事前にいい「気」を吸収しておくことです。男女で自然の中を散策したり、芸術鑑賞をして穏やかに楽しんだり。セックスの時だけを楽しむのではなく、その前から良質な「気」を取り込んで充満させておくのです。
カップルや夫婦でデートをしたり、旅行先で散策したりというのもいいですね。二人でそのような時間が持てれば、夜のベッドタイムにもよい影響を及ぼしてくれます。
慌ただしい日々に、何かストレスを抱えながらではいいセックスができないのは、誰しも実感できることと思います。悩みやイライラを抱えながらだと、どうしても欲を満たすことがメインの、時間も愛情も足りていない夜の営みになりがちです。
房中術の目的の一つは養生、欲を満たすだけではむしろ健康を害してしまいます。慌ただしい日々やストレスは仕方のないことだとしても、それを和らげる環境を作っておきたいものですね。
房中術の方法②前戯は丁寧に
房中術は、男女どちらかだけが満足できればいいものではありません。女性がまだその気になっていないのに行為を急いでしまっては、後味の悪いものになりがちです。なので、前戯は丁寧に行うことが推奨されています。房中術では、女性器が十分に濡れてから挿入するように教えられています。
女性の体に触れることだけが前戯ではありません。愛のある語らいをしたり、相手が緊張しているようであればリラックスできるムードを作ったり。お互いが満足し、気の交換ができるように整える方法は様々です。ストレスにならない範囲で相手を思いやることが、房中術に基づいた健康的なセックスのカギです。
房中術の方法③精を漏らしすぎない
房中術では、精を漏らしすぎることを戒めています。一晩に何人もの女性と交わるのは完全にNGです。また、一人の女性とであっても、疲れ果てるまで何回戦もするのは推奨されません。
禁欲的になりすぎて精を全く出さないでいても、欲に流されて精を漏らしすぎても、房中術では健康を害する原因になると教えられています。
セックス中に絶頂に達しそうになっても、それがまだ早い段階であれば、すぐに引き抜いて精を漏らさないように、と房中術では伝えられています。一種のスローセックスですね。
絶頂に達して欲を満たすのが目的ではなく、男女でお互いの気を交換し、養生し合うのが目的。うまく房中術を取り入れられたら、カップルや夫婦の絆がより深まるはずです。
■参考記事:スローセックスの楽しみ方は?コチラも参照!
房中術の方法④機が熟してから
セックスはあくまで機が熟してから、が房中術のポイントです。上記の②で述べたように前戯を丁寧にするのもカギですが、男性側も、「今日はそんな気分ではないな」と思ったら無理して行為に及ぶ必要はありません。妊活のため、妊娠しやすい日にしぶしぶセックスをする夫婦もいるでしょうし、それは仕方のないことだとは思いますが、味気に欠けるものですよね。
どちらかが苦になるようであれば、お互いが喜べる時だけにするのが、むしろ二人の絆が深まる一晩になるはずです。