サイコパス映画、ここからもっと怖くなりますよ。続いて10位から4位です。
サイコパス映画「日本編」第10位:ヒメアノ~ル
第10位は、2016年公開の『ヒメアノール』。
監督・脚本:吉田恵輔
原作:古谷実 マンガ『ヒメアノ~ル』
出演:森田剛、濱田岳、佐津川愛美、ムロツヨシ
第7回ビデオ屋さん大賞 1位で、過激な内容で話題になった人気コミックを映画化した作品です。ビル清掃員の男とその同僚の冴えない日々の陰で、凄惨な殺人劇が起きていきます。
ビル清掃員の男を濱田岳さんとムロツヨシさんが、ともに愚痴を言いながら日々を過ごすダメ人間を演じています。
殺人欲求と劣等感を暴走させた陰鬱な殺人鬼をV6の森田剛さんが演じ、しつこくエグい殺害シーンに彼の絶望を感じさせます。
サイコパス映画「日本編」第9位:CURE
第9位は、1997年公開の『CURE』。
監督・脚本:黒沢清
出演:役所広司、萩原聖人、うじきつよし、中川安奈
1997年日本インターネット映画大賞で日本映画作品賞を受賞した作品です。
鈍器で殴打後、首から胸にかけてXの文字で切り裂かれる事件、すぐに犯人は逮捕されますが動機も手口も認識できない、そんな同じ手口の殺人が連続して起きます。
マインドコントロールによる猟奇殺人を描いたサスペンスで、刑事が殺人犯にCURE(救い)を求めてしまう心理を描いていきます。
猟奇殺人犯を探すけれど、逆に犯人に救いを求めるかのように吸い寄せられていく刑事を役所広司さんが、謎めく猟奇殺人犯を萩原聖人さんが演じています。
サイコパス映画「日本編」第8位:脳男
第8位は、2013年公開の『脳男』。
監督:瀧本智行
原作:首藤瓜於『脳男』
出演:生田斗真、松雪泰子、二階堂ふみ、江口洋介、太田莉菜
高い知能と驚異的な肉体を兼ね備えた人間らしい感情を持たない、殺人マシーンへと育てられた脳男と、人間爆弾を生み出し機械に高い知能を持つサイコキラーの女のバイオレンス・ミステリーです。
サイコパス女が、自分を批評した人間を次々誘拐し人間爆弾にし殺害していきます。悪に裁きを下す脳男と感情のないもの同士がぶつかり合う底知れない怖さに背筋が凍ります。
無表情で冷徹な復讐マシンになった男を生田斗真さんが、狂気の塊のような女を二階堂ふみさんが演じています。
サイコパス映画「日本編」第7位:秘密 THE TOP SECRET
第7位は、2016年公開の『秘密 THE TOP SECRET』。
監督:大友啓史
原作者:清水玲子『秘密-トップ・シークレット-』
出演:生田斗真、岡田将生、吉川晃司、松坂桃李、織田梨沙、栗山千明、椎名桔平、リリー・フランキー、大森南朋
死者の脳に残された記憶を映像化できるマシンを駆使し、猟奇殺人の真相を追います。これにより犯人として逮捕されていた男は冤罪で男の娘の仕業だと分かりますが、彼女の裏にはもう一人、男が存在します。
生田斗真さん演じる刑事の「秘密」に直面する、同じく刑事役の岡田将生さんの苦悩と、狂気に満ちた吉川晃司さん演じる貝沼清孝の演技も凄みがあり存在に怖さを残します。
サイコパス映画「日本編」第6位:黒い家
#黒い家
— し ん た 操り人形の支配者 (@AndFreebird) December 4, 2019
鑑賞。
それは息子の死から始まった。保険の調査に訪れた家の人間たちはどこかおかしかった。座敷で首を吊る子供、容赦なく身体を欠損させる家人、そして殺人も厭わない行動力。このサイコパスを前に主人公は次第に追い詰められていく。
大竹しのぶが狂気に染まったサイコパスを熱演。 pic.twitter.com/nvqXpHxF3C
第6位は、1999年公開の『黒い家』。
監督:森田芳光
原作:貴志祐介『黒い家』
出演:内野聖陽、大竹しのぶ、西村雅彦
第4回日本ホラー小説大賞を受賞した貴志祐介さんの小説を映画化した作品です。
保険会社に勤める男が訪れた家で、首つり遺体に遭遇してしまうところから話が始まり、その遺体の両親の異常な行動が次第に明らかになっていきます。
サイコパスな両親、自身の指を切り落としついには腕まで切り落としていく父を西村雅彦さん、夫を操っていた真のサイコパスを大竹しのぶさんが演じています。大竹しのぶさんの感情を表に出さない喋りと化け物じみた執念深さに恐怖を感じます。
サイコパス映画「日本編」第5位:告白
第5位は、2010年公開の『告白』。
原作:湊かなえ『告白』
出演:松たか子、岡田将生、木村佳乃
第34回日本アカデミー賞で、最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀編集賞を受賞した作品です。
教え子に愛娘を殺された中学教師の復讐劇で、サイコパスものとはちょっと違うかもしれません。
「命の重さを教えるために、命を踏みにじる」作品だと言われていますが、このクラスにいた全員が不幸になる、罰を与えた教師も不幸にしかならない、心が重くなる映画です。
復讐する母であり中学教師を演じたのは松たか子さん。松たか子さんのあまりにも淡々と語るそこにいるだけの演技に、愛娘への愛と奪われたことによる怒りを映し出します。