イワシは焼き魚や刺身、お寿司などで食べられるほか、煮干しやめざしに加工される魚としても有名です。
日本で出回っているイワシにはマイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシがありますが、中でも多く流通しているのがマイワシです。
マイワシの旬は初夏の6月ごろから秋の10月ごろまでで、カタクチイワシは9月~1月、ウルメイワシは10月~2月です。イワシの漁獲高は千葉が最も多く、そのほか茨城や三重、長崎など日本全国で水揚げされています。
②カツオ
カツオの旬は初夏の4月~5月、秋の9月~10月の年2回です。カツオは太平洋に生息している魚ですが、冬から春にかけて黒潮に乗って北上し、秋に南下していきます。
カツオ漁は時期によって鹿児島、本州中部、三陸・北海道南部と移っていくため、地域によって旬の時期も差が出てきます。
初夏に北上するものは「初カツオ」、秋に南下するものは「戻りカツオ」と呼ばれ、「戻りカツオ」はたっぷり餌を食べているので脂がのっており、もっちりした食感が魅力です。
⓷サケ
サケにはさまざまな種類があり、白鮭、銀鮭、紅鮭、キングサーモン、サクラマス、カラフトマスなどが有名ですが、一般的なサケは白鮭を指します。サケは種類によって旬が異なり、白鮭の旬は9月~11月です。
秋から冬にかけて白鮭は産卵のため産まれた川に戻り、旬の秋ごろの白鮭は「秋鮭」とも呼ばれ、脂が少ないのが特徴です。銀鮭は8月~10月が旬で、輸入ものが多いのですが、近年は養殖ものの国産の銀鮭も出回っています。
④サバ
サバの旬は10月~2月の秋から冬にかけての時期で、このころ日本近海で獲れるマサバは秋サバ、寒サバと呼ばれ、脂がのっていて美味しいのが魅力です。
サバにはゴマサバという種類もあり年間通して漁獲されていますが、マサバに比べると脂が少ないのが特徴です。
旬のサバはお刺身のほか、味噌煮などの煮物でも美味しくいただけます。お刺身にする場合には、透明度の高いサバを選ぶと鮮度が良いのでおすすめです。
⑤サワラ
サワラはサバ科の大型魚で、北陸から山陰にかけての日本海側で多く漁獲されていますが、近年は中国や韓国、オーストラリアなどの輸入ものも多くなっています。
サワラは回遊魚のため、地域によって旬が異なります。古くからサワラの産地として有名な瀬戸内海では春が旬ですが、関東などでは秋から冬にかけて、産卵前の脂ののった「寒鰆」が人気です。
⑥サンマ
秋を代表する魚といえば、サンマですよね。サンマの旬は9月~11月で、この時期のサンマが最も脂がのっていて美味しくなっています。
ただしサンマは回遊魚のため地域によって旬が異なり、またその年の気候によっても旬の時期がずれてきます。
11月中旬ごろ伊豆半島まで南下したサンマは旬を過ぎており、加工用として水揚げされるようになります。定番の焼き魚のほか、新鮮で旬なサンマはさまざまな食べ方ができるのが魅力です。
⑦ニシン
ニシンは富山以北、犬吠埼以北の冷たい海域に生息している回遊魚で、日本以外にもアラスカやカナダ、カリフォルニア北部など広く分布しています。
ニシンの旬は秋から冬にかけてで、この時期は産卵前のため栄養が豊富で脂ものっているのが特徴です。国内で獲れたニシンは鮮魚として出回り、輸入もののニシンは身欠きにしんやカズノコなどの加工品として利用されます。