秋の味覚の王様といわれるまつたけは、9月~10月が旬です。まつたけは自然繁殖しづらく、人工での栽培も難しいために高級きのことして有名です。
市場に出回っているまつたけは韓国産や中国産などが多くなっていますが、まつたけは収穫して時間がたつほど香りが失われるため、香りを楽しむなら輸入ものよりも新鮮な旬の国産まつたけがおすすめです。
②マイタケ
炊き込みご飯や煮物が美味しいきのこ、マイタケ。マイタケには天然ものと人工栽培されたものがありますが、天然ものの旬は9月~10月と短く、大変貴重です。
そのため、市場に出回っているマイタケは人工栽培されているものがほとんどで、年間通してスーパーなどで手に入ります。
マイタケには茶色と白色の2種類がありますが、一般的なマイタケは茶色いもので、香りと歯ごたえが魅力です。軸が白くて硬く、かさに厚みがあるものが美味しいマイタケを見分けるポイントですよ。
⓷しいたけ
シイの枯れ木に生えるきのこ、しいたけの旬は、3月~5月の春と9月~11月の秋の年2回です。市場に出回っているしいたけのほとんどは人工栽培されたもので、一年中食べることができます。
焼いても良し、煮ても良しとさまざまな料理に使えるしいたけはきのこの中でも定番人気で、全国各地で多く栽培されています。
④マッシュルーム
シチューやトマト煮、炒め物など、洋食に合うきのことして人気のマッシュルームも、10月~12月の秋から冬にかけて旬を迎えます。
もともとはマッシュルームというと輸入もののきのこのことを指していましたが、今では千葉や岡山、茨城など国内でもマッシュルームが栽培されています。
マッシュルームは煮ると特に旨味が出て美味しくなりますが、炒め物や揚げ物などさまざまな調理法との相性が良いため便利なので、ぜひ旬の10月にはマッシュルーム料理を楽しみましょう。
10月が旬の食材を使った美味しいレシピ
野菜や果物、魚介、きのこなど、10月に旬を迎える食材をご紹介しました。旬の時期は食材が最も美味しく、栄養も豊富ですので、ぜひその食材を使って料理をしてみましょう。ここでは、10月が旬の食材を使った美味しいレシピを2つご紹介します。
①鮭とじゃがいものチーズ焼き
まずご紹介するのは、10月に旬を迎える鮭とじゃがいもを使ったレシピです。食材を炒めるだけで簡単にでき、とろりと溶けたチーズが美味しい一品です。
(1)鮭の切り身を4等分し、塩コショウをしてから小麦粉をまぶします。じゃがいもは厚さ6㎜~7㎜の半月切り、玉ねぎは薄切りにし、しめじは小房にわけておきます。
(2)フライパンにオリーブオイルを熱し、鮭の両面を焼いたら一度取り出します。
(3)同じフライパンに再度オリーブオイルを熱し、じゃがいもを透き通るまで炒めます。次に玉ねぎ、しめじも加えて炒めます。
(4)(2)をフライパンに戻して、しょうゆをまわしかけ、全体を炒め合わせます。
(5)上にチーズをのせたらフタをして、チーズを溶かしたら完成です。
②ビーフシチュー
次にご紹介するのは、牛肉と野菜の旨味がぎゅっと詰まったビーフシチューです。10月が旬の野菜をたっぷり使って、じっくり煮込んで美味しくいただきましょう。
(1)鍋にサラダ油とバターを溶かして、みじん切りにしたたまねぎとにんじんを入れ、透き通るまで中火でゆっくり炒めます。
(2)牛肉に塩コショウを振り、小麦粉をまぶして余分な粉を落とします。フライパンにサラダ油を熱し牛肉の表面に焼き色をつけたら、(1)の鍋に入れます。
(3)キッチンペーパーでフライパンに残った脂のみを除き、赤ワインと赤ワインビネガーを入れ、しばらく煮立ててアルコール分をとばしてから鍋に入れます。
(4)缶詰のデミグラスソース2カップとトマトピューレ1・1/4カップ、チキンスープ1リットルをボウルにも入れて混ぜ合わせ、鍋に加えます。
まずは強火で一度煮立ててアクを取り除いたら、ローリエを加え、フタをして弱火で3時間煮程度込みます。
(5)肉が柔らかくなったら鍋から取り出して別の鍋に入れ、スープの味や濃度をチェックします。スープにとろみがついたら、ざるでこしてから肉が入っている鍋に加え、中火にかけて塩コショウで味を整えます。
(6)別の鍋にお湯を沸かして塩少々を加え、切ったマッシュルーム、じゃがいも、かぶ、にんじんを柔らかくなるまで茹でます。
(7)(5)の鍋に(6)の野菜を入れ、バター5gを加えたら完成です。