⑧ハモ
産卵前の脂がのった柔らかいハモは夏の風物詩ですが、産卵を過ぎた後に再び肥えて10月から11月に再び旬を迎えます。秋に旬を迎えるハモは体が金色に輝くことから「金ハモ」と呼ばれています。
豊富なビタミン類だけでなく、カルシウム、リン、マグネシウムといったミネラルが豊富です。細胞の新陳代謝を促進して、皮膚や粘膜の機能を維持するので健康効果が高いですよ。糖質の代謝を助けるのでポッコリお腹を気にしている人も安心です。
⑨ヒラメ
養殖ものが増えているので通年市場に出回っていますが、天然ものは冬の寒い時期に向けて脂を乗せて身が引き締まる11月から2月に旬を迎えます。広い地域に生息しますが、寒い地方ほど漁獲量が多く青森が最大です。
低カロリーで高脂質、ビタミンDを豊富に含み体調が優れないときの栄養補給にも役立ちます。縁側にはコラーゲンを豊富に含むので美肌効果が高いですよ。
⑩ふぐ
ふぐは猛毒を持つが問題ない部分は最上の味として評価の高い高級魚。11月から2月に旬を迎えて、特に産卵を控えた2月は白子が美味しい時期だといわれます。
栄養ドリンクにも配合されるタウリンは疲労回復や血圧改善に効果的。年齢と共に体内での生成量が減るので食物で補う必要性が高いです。また、カルシウム、マグネシウム、リンなど、歯や骨の形成に欠かせない栄養素も豊富に含まれます。
11月が旬の美味しい食材4選【きのこ】
秋といえばきのこ狩りが行われる季節です。森の中にひょっこりと顔を出すきのこは、旨味をたっぷり含んだ食材のひとつです。ヘルシーで栄養豊富な秋に旬を迎えるきのこ類を紹介します。
①えのき
鍋物には欠かせない冬の定番きのこの一種です。人工栽培が整っているので通年市場に出回っている食材ですが、天然えのきは10月から11月に旬を迎えます。
ビタミンB1やナイアシンは糖質やタンパク質、脂質を代謝するときに欠かせない栄養素です。食物繊維が豊富なので便秘解消にも効果的。副交感神経を活発にさせるGABAは、血圧を抑えてリラックスや精神安定をもたらしてくれます。
②エリンギ
地中海を原産として、比較的新たに日本に入ってきたばかりの品種です。人工栽培が通年で回っていますが、天然エリンギは10月から12月に旬を迎えます。
食物繊維が豊富で腸内環境を整えて、便秘の改善や美肌効果をもたらします。ビタミンB、Dが豊富で、骨粗鬆症や免疫力の低下を阻止します。カリウムは余分な塩分を排出して、むくみ解消や生活習慣病にも効果的です。
③しいたけ
えのきと同様に鍋物には欠かせない食材で、冬の食卓の定番といった印象です。しいたけは3月から5月の春と、9月から11月の秋に旬を迎えます。風味を損なわないように、水洗いはせずに拭き取る程度で味わってくださいね。
エリタデニンというしいたけ特有の成分は血圧を下げる効果が期待できます。豊富な食物繊維は便秘の解消に役立ち、きのこ特有の食物繊維に含まれるβグルカンは免疫力を高める効果があります。
④なめこ
店頭には菌床栽培のなめこが通年並びますが、天然なめこは10月から11月に旬を迎えます。天然ものは全国の森林で収穫できて大きなカサが特徴的です。
なめこのぬめりの主成分はペクチンで、血糖値の上昇やコレステロールの吸収を抑制して生活習慣病を予防します。また、腸内環境を整える効果も期待できます。ビタミンB群や葉酸、ミネラル成分の他にもナイアシンを含み、抗酸化作用とやホルモンの産生に関係して体調を整えます。
11月が旬の食材を使った美味しいレシピ
11月の食材を使った簡単レシピを紹介します。同じ根菜でも調理方法によって、シャキシャキとした歯触りや、ホクホクとした食感を味わえます。旬の食材は美味しさだけでなく栄養も抜群です。この機会に、様々な調理法で味わってくださいね!