明治生まれの女優が主人公の近代ドラマで、明治・大正期の庶民の暮らしを描いた群像劇。主演は松坂慶子さんです。
著作権侵害で訴えられたドラマでもあり、当時は大スキャンダルとなりましたが、NHK側が勝訴しています。
21位:元禄太平記(13作目)昭和50年
忠臣蔵事件をテーマにした作品で、長らく敵・悪人として描かれていた柳沢吉保を主役とした異色の作品。主役は石坂浩二さんが勤めています。
20位:いのち(24作目)昭和61年
昭和40年代の日本を舞台に、主人公の女医を三田佳子さんが演じました。当時の社会問題を通じて、庶民の生活を生き生きと描いています。
19位:勝海舟(12作目)昭和49年
幕末期、江戸幕府に対して早期停戦と無血開城を訴えかけた勝海舟。初代海軍卿でもあります。
主演は渡哲也さんでしたが、急病により途中から松方弘樹さんが主演を務めるという、異色の事件が起きた作品でもあります。
18位:赤穂浪士(2作目)昭和39年
忠臣蔵事件を題材にし、赤穂浪士47人の討ち入り劇や人間模様を描いた作品。後に国民栄誉賞を受賞する長谷川一夫さんが主演を務め、歌舞伎界や新劇界、歌謡界から看板スターを集めた豪華なドラマに仕上がっています。
17位:山河燃ゆ(22作目)昭和59年
山崎豊子さんの小説「二つの祖国」を原作とした、近代大河ドラマ。第二次世界大戦を題材とし、日系アメリカ人の苦悩を描いています。
主演は松本幸四郎さん(現・二代目松本白鸚さん)と西田敏行さん。2つの国を祖国に持ち、アイデンティティに悩む若者の姿は、現代にも通じるものがあるのではないでしょうか。
16位:太閤記(3作目)昭和40年
緒形拳さんが主役・豊臣秀吉を演じた太閤記。主役以外のメインキャストを、当時大学生だった石坂浩二さんや劇団研究生だった高橋幸治さんら、新人俳優中心で構成しています。
時代劇であるにも関わらず、物語の舞台となった場所の現在の様子を映したり、当時の技術について説明を入れるなど斬新な手法を多様し、「社会科ドラマ」という言葉を生み出しました。
15位:源義経(4作目)昭和41年
源平合戦で源氏を描いた、源義経の生涯を描いたドラマ。源義経は軍事の才能はあるものの、政治の才能がなく滅んでいく人物として描かれています。
主役の源義経を演じた尾上菊之助さんは、当時23歳。当時の史上最年少での大河ドラマ主演俳優となりました。この記録は、39年後に同じく源義経を演じた滝沢秀明さんの22歳で更新されています。
14位:峠の群像(20作目)昭和57年
歴史好きの中でも人気の高い忠臣蔵事件を軸に、赤穂浪士それぞれの生き方にスポットを当て、当時の武士や町人の生活を描いた作品です。
主演の大石内蔵助のをベテラン俳優・緒形拳さんが演じ、当時若手アイドルだった小泉今日子さんや薬丸裕英さんらが出演して話題になりました。
13位:徳川家康(21作目)昭和58年
戦国時代最後の大物・徳川家康を人間らしく描いた作品。主演は滝田栄さんです。
「昭和58年から大河ドラマは近代史をメインに」というNHKの方針が決まっていたため、「最後に直球の戦国物を」という意図を元に制作されたという作品でもあります。