「交代」と「交替」の意味の違いは?
どの漢字を当てはめればいいかわからない言葉、「交代」「交替」のような言葉は漢字の意味を把握することで間違い知らずになります。
これを応用していけば、これまで迷ってきた漢字もよく理解できるはず。漢字って結構面白いんです。
「交代」と「交替」の基本的な意味は「入れかえる」こと
「交代」も「交替」も、どちらも「入れかえる」という意味になります。「こうたいしてください」「こうたいしよう」というよく使われる言葉でも、シーンによって「交代」か「交替」かの違いが出てくるわけです。
入れかえるという点ではどちらも同じなのですが、その場面をよく思い浮かべれば決定的な違いがあるはずなのです。
かわる回数によって使い分ける
最も解りやすいのは「かわる回数」です。1回だけかわるのか、ローテーションで何度も入れかわるのかという点です。
一度だけお願いされて「こうたい」する場合は「交代」、順番で自分の番が来て「こうたい」する場合は「交替」というわけです。
そのシーンを思い浮かべればどちらを使うのか判断できるでしょう。
かわる回数は絶対ではない
しかしここにも例外というものがあり、かわる回数にだけこだわっていると間違った「こうたい」になってしまいます。これこそが間違いやすいポイントでもあるわけです。
また、江戸時代に行われていた「参勤交代」ですが、今ではこの漢字が一般的となっています。しかし、実際の制度はローテーションで行っていたものです。つまり、本来なら「交替」を使うべきなのですが慣用的に「交代」が使われています。
「参勤交代」のように例外もあることを頭に入れておきましょう。
次は「交代」と「交替」の使い分け方について説明していきます。
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「交代」と「交替」の使い分け方
「参勤交代」に「交替勤務」、とっさにどっちの「こうたい」か漢字が思い浮かびますか?「多分こっち…」と思っても、考えれば考えるほど自信がなくなることってありますよね。
「交代する」「交替する」、どちらもあなたの身近な出来事に絡めると覚えやすいかもしれませんね。
交代
「交代」は、基本的に1回限り「かわる」ことです。
「代」は「代わり」という意味で、誰かの代わり、何かの代わりということになります。
「選手交代」はAの代わりにBが入る、このように位置や役目をかえる場合に「交代」を使います。じゃあ、Bの代わりに再びAが入ったら一度限りじゃないのだから「交替」なのではないかという疑問が出てきますが、この場合も「交代」が使われています。
Aの代わりにBが入り、Bの代わりにAが入るわけですから、その時限りでローテーションなわけではないということでしょう。
例えば3日間のイベントがあったとして、1日目はAさんとBさんが、2日目はCさんとDさんが、3日目はEさんとFさんが担当するとします。その場合、毎日担当は「交代」することになります。これが時間ごとで区切られていて何度も自分の番が回ってくるようなシフトになると「交替」を使うことになるのです。
交替
こちらの「交替」はローテーションでかわることです。順番が回ってくれば再びかわるということですね。
コンビニバイトなど3交替で行われていますし、昼勤と夜勤の2交替で回している会社も多くありますね。この場合も「交替制勤務」となります。
このように、順番がくれば再び自分の番になる、こういったシーンで使われるのが「交替」となるわけです。
「交代」と「交替」を使った例文
次は、「交代」「交替」それぞれの例文で比較してみましょう。この場合も、そのシーンを思い浮かべながら読んでいくと理解が深まると思います。
理解できると意外と簡単なことに驚くかもしれませんね。