『瞬』という漢字について
あなたの友達や知人にはこの「瞬」の字が名前に付いている人はいるでしょうか。まずは「瞬」という漢字はどういう漢字なのかを紹介します。「瞬間」や「一瞬」のように、「ほんの少しの時間」を表す言葉によく使われる漢字というイメージがあると思います。
「読み方」・「画数」・「由来」・「意味」・「イメージ」の各項目ごとに、漢字について詳細を確認していきましょう。あなたが今まで知らなかった意外なことが分かるかもしれません。
読み方
「瞬」の読み方を音読みと訓読みに分けて確認してみましょう。
○音読み
シュン
○訓読み
またた(く)・しばた(く)・しばたた(く)・まじろ(ぐ)・まばた(く)
「瞬間」のように普段使う二字熟語では「シュン」の読み方をするものがほとんどではないでしょうか。まぶたの開閉を意味する「まばたき」は漢字に直すと「瞬き」になります
画数
姓名判断では文字ごとに「天格」・「人格」・「地格」「外格」を判断し、最終的に名前全体の「総格」で運勢を占います。姓名判断で重要となる画数ですが、「瞬」は18画の字となっています。もしも名前を「瞬」の1字のみにした場合、名前の文字だけで判断する「地格」が18字ということになります。
地格が18字の人は「生命力に満ち溢れた人」であることが多いようです。意思が強く行動力に長けた人が多いので、学校や組織においてはリーダーに向いているといえるでしょう。
由来
「瞬」という漢字は「目」と「舜」という文字に分解することができます。「目」はもちろん人間の「目」を表していますが、「舜」は「火の象形」を表しています。「舜」は文字の上部が「小箱の中で燃える火」を表し、下部が「両足の方向が反対方向を向く(=足が動いている)」という意味の象形を意味しています。
ここから転じて、「目で見える、火の素早い動き」という意味から「ほんのひと時」という私たちが普段使用する「瞬」の意味合いが生まれたそうです。
意味
「瞬」の漢字の意味は「きわめて短い時間」・「まばたきするほどの時間」という意味があります。一般的に私たちが使うような時間に関係する意味を持ち合わせています。
イメージ
「瞬」という漢字は「極めて短い時間」という意味から「素早い」というイメージがあります。スピードを争うようなスポーツ競技の場合は、この「瞬」という漢字にポジティブなイメージがあるのではないでしょうか。
また仕事においては「一瞬の判断」のように、今後を左右するような場面でも用いられることがあるので、「責任を感じさせる」ようなイメージもあるのではないでしょうか。
『瞬』という漢字に込める想いや願いとは?
「瞬」という漢字に込める想いや願いはどのようなものがあるでしょうか。やはり漢字の意味やイメージのように「時間」に関することや、「素早さ」に重きを置く想いや願いが込められているようです。両親が名前込めた想いや願いを知るきっかけにもなりそうです。
時間を大切にできる子に
子供に付ける際には「人生の一瞬・一瞬を大切に出来る人になりますように」というような思いが込められているのではないでしょうか。「時は金なり」といいますが、時間の大切さを理解し、それを行動にも活かせるような人材となっていくことでしょう。
長い人生においては、ほんのワンシーンであるような些細な時間であっても、充実した幸せな時間を過ごしていく毎日を送っていけそうです。また待ち合わせや商談などでは、決して相手を待たせるようなことをせず、円滑にことを進めていくような人物になるでしょう。
瞬発力・行動力のある子に
「瞬」という漢字は「素早さ」を意味していますので、「瞬発力が伴った人物になって欲しい」という願いが込められていることでしょう。スポーツにおいては「球技」や「短距離走」のように瞬発力を求められる競技において輝けることでしょう。それまで力を発揮できずにいても、一瞬の瞬発力で他を圧倒するような力の持ち主になりそうです。
また「行動力を発揮していく人物」へと成長して欲しいという思いもあることでしょう。学業や仕事においても、受け身にならず自ら行動することによって人生を切り開いていくような、力強い人物への成長を願われていることでしょう。