阿梅(おうめ)
歴史好きなら誰でも知っているであろう真田幸村の娘として生まれたのが阿梅という人物です。阿梅がまだ幼かった頃に父である真田幸村は大坂夏の陣で討ち死にしてしまいますが、その後の人生を逞しく生き抜くこととなる人物です。
阿梅はその生涯を78歳にて閉じたとされていますが、これは当時の平均寿命からするとかなり長生きしたと言えるでしょう。
そんな阿梅のように、これからの人生を逞しく生きることができ、様々な困難に立ち向かいながらも乗り越えていける強さも持った子。また健康的に長寿を全うできる子。といった縁起のいいイメージを持った願いをその名前には込めることができるでしょう。
小町(こまち)
日本人であればその名を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。その人生は多くの謎に包まれていますが、小野小町は絶世の美少女であったとされており、現代においてもそのイメージは強く残っています。
また小町は聡明な人物であったとされ、特に中国文学においては詳しい教養を兼ね備えていたとされています。また宮仕えしていたこともあり、高い地位についていたことがあることもわかっています。
そんな小町のイメージから、女性として端麗な姿に恵まれ、勉学にも長けた能力を発揮し、社会的な地位にも恵まれるといった願いをその名前に込めることができるでしょう。
巴(ともえ)
「巴御前」として歴史上において有名となっている女武将の一人です。実際に戦の際には木曽義仲軍の1大将として活躍したとされています。武将としての勇猛さや強さは高い評判があり、また白い肌や長い髪を持った美しい女性ともされています。
そんな美しくも男勝りな勇猛さを持った巴は現代の女性にとっても憧れることができる存在ではないでしょうか。自らの人生を切り開き、自らの力で成功を手にすることができるたくましさと、その美しい姿で人生を強く生き抜いて欲しいといった願いを込めることができます。
綾(あや)
歴史上有名な上杉謙信の姉としても有名な綾はその名前から綾御前とも呼ばれていました。またドラマや映画においてはその名を桃と呼ばれることもある人物です。上杉謙信からは精神的な頼りともされるほどに信頼の置ける人物だったようです。
戦国の動乱を直に感じながらも、そこで闘う者達を精神的に支えることができる綾は、そういった心の奥行きの深さがあったのでしょう。そんな懐の深さと愛情の深さを持った優しい子に育って欲しいといった願いを込めることができるでしょう。
また「綾」という名前は現代の感覚においても受け入れやすい名前となっているためおすすめとなっています。
姫(ひめ)
「姫」という名前には現代においても麗しさや上品さ、または可愛らしさを感じることができる名前であります。古来より日本では「姫」という言葉を名前につけることで相手を敬ってきた歴史があります。
戦国時代において「甲斐姫」などは「男子であれば天下に名をなす人物になっていたであろう。」と言われるほどの勇猛さを兼ね備えた姫も存在しています。
上品で麗しくありながらも。人として人生における運命を切り開く力強さを持った人物にぴったりな名前ではないでしょうか。
春日(かすが)
春日局という女性からとった「春日」という名前。春日局は斎藤福という人物が朝廷より賜った名前とされています。江戸城の大奥の礎を築いた人物としても有名であり、朝廷などとの交渉の前面に立つなど、徳川政権の安定に重要な働きを行なった女性政治家です。
女性として世の中の第一線で活躍した人物であり、そんな春日局のようにこれからの人生において、世界をリードするリーダーのような存在になって欲しいといった願いを込めることができます。
玉(たま)
玉は細川ガラシャとも呼ばれ、歴史上では有名な女性の一人となっています。明智光秀の娘でもあり、非常に賢い人物であったとされています。また、その人生においてしっかりと地位を確立した女性でもあります。
そんな玉のように賢さを持って、これからの人生を生き抜く人物になって欲しいといった願いを込めることができるでしょう。
松(まつ)
前田利家の妻でもあり、大河ドラマでは夫婦でドラマの主役になったことでも有名な人物です。豊臣秀吉からは夫婦揃って信頼されていたようです。
松は妻として夫の成功に大きく加担し、妻としてその手腕が非常に有名となっている人物でもあります。サポート役として夫の能力を十二分に発揮させるだけでなく、時には自ら夫を引っ張っていくほどのパワーとたくましさを持った女性でした。
戦国一の女房と謳われた松のような、女性として逞しいパワーを持って自らの人生で成功を手に入れることができるような人物になって欲しいといった願いを込めることができるでしょう。
歴史上の女性人物の名前をつける時の注意点
歴史上の人物には古風で趣のある名前が多くみられます。それでは実際にそんな歴史上の人物の名前を使って子供の名前を考えるといったときに意識したいポイントをそれぞれまとめていきたいと思います。