なぜ生理前に性欲が強くなるのか?
女性の生理にはエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つのホルモンが関係しています。このうち前回の生理終了後から排卵期までに多く分泌されるエストロゲンには性欲を増進させる作用があるため、この時期に性欲でムラムラするという女性が多いです。
また排卵後から生理前までの期間に多く分泌される男性ホルモンのテストステロンにも性欲を増進させる効果があります。
ではなぜ生理前に分泌されるホルモンに性欲を増進させる作用があるのでしょうか?
医学的には「妊娠しやすくするため」と「生理痛を軽くするため」の2つの理由によるものと考えられています。
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性欲が強くなる理由① 妊娠しやすくするため
女性は排卵期になるとプロゲステロンの働きにより、卵子が着床しやすくなるよう子宮内膜が厚くなります。このタイミングでセックスするのが、妊娠する確率が高くなるので女性は男性を受け入れやすくするために性欲が増進されます。
もしセックスをせずに卵子が受精しなかった場合、または受精しても何らかの理由により着床しなかった場合には子宮内膜は生理として体外に排出されるため、生理前に性欲が強くなるように感じるのです。
性欲が強くなる理由② 生理痛を軽くするため
生理中は不要になった子宮内膜を経血としてスムーズに排出するため、子宮が動きやすいように骨盤が緩んで大きく開こうとします。しかし骨盤はなかなか急には開かないため、セックスの際の快感により骨盤を緩めようと性欲が増進すると言われています。
また生理のために開いた骨盤は生理中から徐々に締まっていき、排卵期にぴっちりと締まるのですが、緩み方が足りないと締まる時も綺麗に締まらないため、セックスの快感によりしっかり骨盤を緩め、綺麗に開くよう性欲が強くなるのです。
生理前で妊娠しやすい時期とは?
妊娠しやすくするために排卵期(=生理前)に性欲が強くなることは説明しましたが、具体的にはいつ頃セックスするのが妊娠の確率が高まるのでしょうか?
一般的に28日周期で生理がある女性の場合は生理の2週間前ぐらいに排卵期が来るとされていますので、その前後の時期にセックスするのが妊娠の確率が高いと言えます。
ただしこれはあくまでもきちんとした周期で生理が来ている人の場合なので、排卵期を正確に把握したい人は基礎体温を測ることをオススメします。
基礎体温を測ることで妊娠しやすい時期、しにくい時期を把握できるだけではなく生理のタイミングを予測したり、自分の身体の状況を知ることができます。
性欲の変化には体内のホルモンの働きが関係しているんです。