スポーツではメンタルの強さも勝敗に大きくかかわってきます。試合中はもちろん自分たちのチームが劣勢だったり、自分より大きな相手にもあきらめずに向かっていく精神は重要ですよね。そういった気持があるおかげで逆転劇が生まれ感動を呼んでいます。
ゴルフやサッカーのフリーキックなど、体の緊張やちょっとしたタイミングの違いで結果が大きく変わってしまう場合もあります。そういった場面では緊張やプレッシャーに負けず普段通りに力を発揮できる強い精神力が求められます。
体育会系の部活では苦しい練習にも耐えて乗り越えていくことで、精神も体も鍛えられると根性論が多く語られるのではないでしょうか。それが子どもたち・選手の成長につながることももちろんありますが、体罰やいじめ、けがなどにつながってしまっている例もしばしばテレビで報道されています。自分の限界を超えてこその成長ではありますが、体を壊してしまえば元も子もありません。根性論が限度を超えてしまう可能性を考慮する必要があります。
仕事における精神論
仕事においても精神論や根性論が口にされる場面があります。最近いわゆる「ブラック企業」や「過労死」が問題になっています。大きく報道されていなくても、そういった問題に直面している方は多いのではないでしょうか。過労につながる一因の一つが精神論であると考えます。限界を顧みず、精神の力で乗り越えるべきという風潮は問題です。例えば営業での無理なノルマ設定や毎日の残業時間の多さも、会社全体であたりまえになってしまうと逃げることができなくなります。
ただそこまでのレベルに行かなくても精神論や根性論で上司から叱られたり残業したりすることもありますよね。そんなときになんとなくもやもやしたり、イライラしてしまったりという方は多いと思います。ここからは何故精神論が嫌なのか、どう対処したらいいか書いていきます。
精神論が嫌いな人の特徴
精神論で物事を言われるのは嫌いだという方が多いのではないでしょうか。そういった方の特徴としては、テキパキと仕事や物事を進めることができる、能力や才能があると言った事があげられます。クールかつ現実的で、理にかなわない努力をしなければならないことに対して反感を抱いてしまいます。
精神論が嫌いな理由1:論理的でない
精神論が嫌いな理由のまず一つ目が、精神論は論理的でないということです。物事や仕事を行う上での気持ちに焦点を当てているので、通常だと無理だと思われるノルマや目標に向かってがむしゃらに頑張ることがよしとされます。また気持ちで頑張るにしても、何をどのくらいどうやって頑張るのか、具体的な指示が欠けていることもあります。
また精神論は主観的なものなので、公正な判断をすることは難しくなります。上司があなたの努力をすべて見ているわけではありませんし、上司から見て頑張っている頑張っていないで評価がされてしまいます。
精神論が嫌いな理由2:効率が悪い
精神論が嫌いな理由の二つ目が、目標達成に向けて必ずしも効率的ではないということです。もちろん仕事の上では簡単な目標やノルマばかりではないでしょうから、ちょっとうまくいかないからといってすぐに投げ出してしまっては何も達成することはできません。量をこなしたり失敗を積む中から学ぶことは多くあるでしょう。