妊娠していれば、生理予定日1週間後にはHCG量がこの量に到達するため、検査できるのは生理予定日1週間後以降、つまり高温期3週目以降としています。ですが、妊娠は成立するとHCGは少しずつ分泌されていますので、人によっては生理予定日1週間後よりも前に検査薬が反応し薄く陽性が出る場合もあります。
高温期11日目、フライングで陰性!妊娠してない?
妊娠しているか気になって、または妊娠しているかもと期待してフライングして、結果が陰性だとがっかりですよね。確かにフライングで陽性反応が出る人もいますが、フライングは検査可能期間よりも前に検査しているので、正確な判定はできません。
高温期11日目では、まだ着床が完了していないこともありますし、HCG量も検知できる量まで達していないことが多いです。そのため、高温期11日目にフライングして陰性でも、妊娠の可能性はあります。焦らず、正確な判定ができる時期まで検査を待ちましょう。
どうしてもフライングしたいなら、早期妊娠検査薬も
それでも、妊娠を望む方は少しでも早く妊娠を知りたいものですよね。一般的な妊娠検査薬よりも早く妊娠検査ができる「早期妊娠検査薬」というものがあり、一般の妊娠検査薬が尿中hCGが50mIU/mLになったときに陽性反応を示すのに対して、早期妊娠検査薬は半分の25mIU/mLで陽性反応が現れます。
早期妊娠検査薬でも、通常は生理予定日以降に検査することを推奨していますが、生理予定日4日前くらいから陽性反応が出ることもあります。着床が始まって3日程度でHCG量は25mIU/mLに達するので、排卵後1週間で着床し始めたとすると、高温期11日目で陽性反応が出る可能性はあります。
ただし、着床スタートの時期がずれるなどして、この時期にフライングしても陰性が出ることもあります。高温期11日目で陰性でも、数日後に再度検査すると陽性になることもありますので、まだ妊娠の可能性はあるといえます。
フライングで陰性でも妊娠してた!体験談
高温期11日目になると、フライングで陽性反応が出ることがあるので、この時期からフライングをする方が多いようです。高温期11日目にフライングした結果が陰性でがっかりして、ダメもとで翌日(高温期12日目)に再度検査したら陽性が出て妊娠していた!という体験談も少なくありません。
高温期11日目にフライング陰性で、諦めていたが結局生理は来ず、妊娠していたという体験談もあります。この場合、高温期11日目はまだ着床が完了していなかったか、していてもまだHCG量が足りなかったため陰性になったと考えられます。
フライングで陽性が出たのに陰性に?
フライングして陽性反応が出ても、数日後に再度検査したら陰性になっていた、ということもあります。医学用語ではありませんが「化学流産」といわれるもので、一度着床し陽性反応が出たものの、その後着床が続かず妊娠が継続しなかったため陰性になったものです。妊娠確定前なので通常の流産にはカウントされません。
陽性が出て喜んだのもつかの間、陰性になってしまったとなればショックは大きいものです。化学流産は受精卵の異常によるもので防げるものではなく、またかなり高い頻度で起こっているものなので、あまり落ち込まないでください。化学流産はフライング検査しなければ気づかないものですので、ショックを受けないためにもフライングは不必要にやらないほうがいいかもしれません。
体温が下がることや、フライング結果に振り回されないで!
気になる高温期11日目の症状や、体温が下がったとき・フライング検査で陰性だったときの妊娠の可能性について解説してきました。もし高温期にこのような状態になったときにも、冷静になりましょう。高温期11日目は、妊娠したいという思いから、症状や変化に敏感になってしまいがちです。