「あのー」「えーと」が口癖の人の心理・理由とは？

緊張しやすい性格に人だと、「あのー」、「えーと」という言葉が出やすくなります。人は緊張すると頭が回らなくなってしまいます。それでも会話を続けないといけない、と心のどこかで考えています。そして、言葉が途切れないように、「あのー」、「えーと」という言葉を使って、とりあえず言葉は出ている状況を作ります。

先に述べたように、人はできるだけ、自分の意見や考えはまとまってから発言したいと思っています。完璧主義の性格をしている人であれば、この欲求はさらに強くなります。しかし、状況によっては自分の意見や考えがまとまる前に発言しないといけない場面は多々あります。

完璧主義の性格をしている人は、まとまっていない意見や考えを、ほんの少しでも完璧に近づけようとします。意見や考えは簡単にまとまるものではないので時間が必要です。なので、話している最中に「あのー」、「えーと」を挟んで考える時間を作っています。

自分の意見や考えがまとまっていても、その意見や考えに自信が持てないときは「あのー」、「えーと」と言ってしまう人は多いです。自分の意見や考えの間違いなどを指摘されることを恐れているためです。

このような場合は、周囲の反応を伺いながら話しを進めます。また、意見や考えに自信が持てないのではなく、自分自身に自信がない性格をしている人も同様の反応をしてしまいます。

口癖を改善する簡単な方法は言わないことを意識することです。口癖なので、つい言ってしまうことが多いかもしれません。しかし、口にしてはいけないという意識がないことには、「あのー」、「えーと」と言い続けてしまいます。

「あのー」、「えーと」と言葉の頭につけてしまう人は、焦って何か話さないといけないという意識が先行しているときがあります。緊張しやすい性格の人によく見られる特徴です。このような人は自分が喋り始める前に、一呼吸おくようにしましょう。また、話す早さも意識してゆっくりにしましょう。

喋り始める前に間を作ったり、ゆっくり話すことで、緊張を抑えることができます。焦って言葉を出す必要がなくなるため、「あのー」、「えーと」という必要がなくなります。意識して「あのー」、「えーと」と言う分の数秒を、間に置き換えるだけの方法ですが、意外と有効です。