赤ちゃんが下の方に下がることで、ママの体は胃や横隔膜のつかえが取れて、息苦しさなどが軽減され、食欲も戻ってきますが、反対に膀胱が刺激されるようになるので、頻尿になったり、尿漏れしやすくなったりします。
【妊娠37週目の胎児⑤】胎動は?胎動は少ない子も激しい子も!
妊娠37週目になると、胎動はどうなるのでしょうか?!
この時期にはエコーでも確認できるように、胎児の頭は骨盤の下の方にしっかりとセッティングされます。
そのために、今までのように胎動を起こして、あまり動くことが出来なくなる胎児が多くて、妊娠37週目になったら、今まで頻繁に感じていた胎動をあまり感じられなくなるという人も少なくありません。
エコーでも胎動を起こして、赤ちゃんが動く様子を楽しみにしていたという人にはちょっと寂しいかもしれませんね。
しかし、中には出産間際まで元気よく胎動を起こしている赤ちゃんもいます。
この時期の胎動は個人差がとても大きいものなのです。
胎動が少なくなったと感じても、全く胎動がなくなるわけではないので、一日の中で何度か胎動を感じる事があれば問題はありません。
もしも、24時間のうちに全く胎動を感じない場合には、何かトラブルが起きてる可能性もあります。一度病院に連絡をしてエコーなどの診察をしてもらいましょう。
妊娠37週目!正産期のママの様子や体調は?!
妊娠37週目の頃の赤ちゃんの様子について見てきましたがいかがでしたか。
エコーでもわかるように、もうすっかりと出産準備に入った赤ちゃんの様子というのは、かなり落ち着いたものですよね。
次は、そんな妊娠37週目の頃の、ママの様子についてみていきましょう。お腹の張りも強くなってきて、もういつ出産が始まってもおかしくない妊娠37週目の頃のママの体調というのはどのような変化があるのでしょうか。
【妊娠37週目のママの様子①】お腹の大きさは?
まだ臨月に達していないママにとっては、妊娠37週目の頃のママのお腹の大きさはどのくらいなのか気になるところですよね。
妊娠37週目になったら、お腹の大きさはどのくらいまで大きくなるものなのでしょうか。
体重3kg、身長50cmの赤ちゃんがすでに入っている、妊娠37週目の頃の子宮底長というのは、30cmから33cm程度まで大きくなっています。
直径30cmの大きなボール状の子宮がお腹の中に入っていると考えると、ママのお腹の大きさも相当なものになることがわかりますね。
腹囲の大きさは個人差が大きいのですが、90cmを超える人がほとんどのようです。中には100cmを超えた、という人もいるようです!
◆関連記事:38週目はこんな感じ!
【妊娠37週目のママの様子②】むくみがひどくなる人も!
妊娠中は、何かと体のむくみに悩むものですが、正産期に入った妊娠37週目には、さらにむくみがひどくなる人が増えてきます。
妊娠中にむくみがひどくなるのは、来るべき出産時の大量出血に向けて、体が血液と水分を溜め込むようになるからです。
妊娠前と比べると臨月には血液も水分も2割増で増えています。
その上、赤ちゃんが下に下がってくることで足のつけ根の静脈が圧迫されて、足への血流が悪くなるために、足が特にむくみやすくなり、パンパンに腫れ上がってしまう人も少なくありません。
妊娠高血圧症候群と診断されなければ、むくみがひどくても心配することはありませんが、余りにも辛い時には、塩分を控えた食事を心がけたり、足湯をしたり、マッサージをしたりして、少しでもむくみを和らげるように工夫をしてみましょう。
【妊娠37週目のママの様子③】吐き気がある人も!
妊娠中の吐き気というのは、つわりの特徴的な症状です。中には、出産時までつわりが続いてしまい、妊娠中ずっと吐き気と戦っている人もいます。
しかし、一度つわりがなくなり、吐き気もおさまったはずなのに、この時期にまた吐き気がぶり返してしまう人も少なくありません。
正産期に入ってからの吐き気は後期つわりといいます。ママの身体は出産が近くなると、出産の準備を始めるために、ホルモンバランスが再び変化します。そのために、自律神経が乱されて、吐き気が起きてしまうことがあります。
また、お腹の胎児は骨盤の下の方に降りてきても、子宮の大きさそのものが大きくなりすぎているために、胃腸を圧迫してしまい、吐き気を感じてしまう人もいます。
また、出産や帝王切開への恐怖から、ストレスを感じて、胃痛や吐き気を感じてしまうという人も少なくありません。
この時期の吐き気への対処法は、消化の良い温かいものをよく噛んで少しずつ食べることが大切なります。