「Badge(バッジ)」は、1969年に発表されたクリーム最後のアルバム「グッバイ・クリーム」に収録されている曲です。この曲は友人であるジョージ・ハリスンと共に作りました。ジョージ・ハリスンはリズムギターも担当しています。
ジョージ・ハリスンは「ミステリアスな天使」を意味するランジェロ・ミステリオソという名義でクレジットされています。これは「While My Guitar Gently Weeps」にクレジットなしでリードギターを務めてくれたエリック・クラプトンに対する恩返しです。
「Badge(バッジ)」というタイトルは2人で歌詞を考えていた際、ジョージ・ハリスンが「Bridge(ブリッジ)」と書いたのに、エリック・クラプトンが「Badge(バッジ)」と読み間違えました。しかし面白いということでそのまま採用しました。
「Old Love(オールド・ラヴ)」
「Old Love(オールド・ラヴ)」は、1998年にリリースされた「ジャニーマン」に収録されている曲です。
結婚後のエリック・クラプトンはアルコール、ドラッグ、女に溺れ、自堕落な生活を送っていたそうです。そんな夫に対し、妻であるパティ・ボイドは愛想を尽かしてしまい離婚することになります。
「Old Love(オールド・ラヴ)」はパティ・ボイドとの結婚生活が終わる頃に、ブルースギタリストで友人のロバート・クレイの力を借りて制作されました。
妻だったパティ・ボイドに対する複雑な感情が描かれています。この曲を聴いたパティ・ボイドは「返す言葉なんて見つかるはずがないわ」とコメントしています。
「Come Rain or Come Shine(カム・レイン・オア・カム・シャイン)」
「Come Rain or Come Shine(カム・レイン・オア・カム・シャイン)」は2000年に発表したアルバム「ライディング・ウィズ・ザ・キング」に収録されている曲です。
このアルバムはブルースギタリストのB.B.キングとコラボしています。2001年グラミー賞のベスト・トラディショナル・ブルース・アルバム部門を受賞しました。
この曲のオリジナルは1945年のジャズスタンダードで、これまでに数々のアーティストにカヴァーされています。
「人生楽ありゃ苦もあるさ」という内容で、エリック・クラプトンとB.B.キングが情緒豊かに歌い上げ、味のある曲に仕上がっています。
「Running On Faith(ランニング・オン・フェイス)」
「Running On Faith(ランニング・オン・フェイス)」は1998年にリリースされた「ジャニーマン」に収録されている曲です。作曲家のジェリー・リン・ウィリアムズの曲をカヴァーしました。
男の悲哀をゆったりとしたテンポで歌い上げており、エリック・クラプトンの魅力が溢れる魅力的な名曲です。
「Pretty Girl( プリティ・ガール)」
「Pretty Girl( プリティ・ガール)」は1983年にリリースされた「マネー・アンド・シガレッツ」に収録されている曲です。
「ワンダフル・トゥナイト」路線のロマンティックなムードたっぷりなサウンドが特徴です。歌詞はシンプルで分かりやすいですが、エリック・クラプトンの演奏は繊細で、魅力的な曲に仕上がっています。
至極のバラードを詰め込んだアルバム「BALLADS」
「BALLADS」は2003年にリリースされたアルバムです。「オールド・ラヴ」、「カム・レイン・オア・カム・シャイン」、「ワンダフル・トゥナイト (ライヴ)」などクリーム時代を含めエリック・クラプトンの至極のバラードが詰め込まれている名盤です。
エリック・クラプトンの代表曲が収録されており、入門編としておすすめなので、エリック・クラプトンのことをよく知らないという方はぜひチェックしてみてください!
エリック・クラプトンは今なお愛され続けている!
"A Little Bit Of Christmas Love" with two brand new bonus tracks not available on Happy Xmas! https://t.co/zdJtAQemAD pic.twitter.com/FNNi8HaNtJ
— Eric Clapton (@EricClapton) November 30, 2018
2018年には自伝映画「エリック・クラプトン~12小節の人生~」が公開され、世界的に再注目されるようになりました。エリック・クラプトンの哀愁たっぷりの渋い名曲は時代に左右されない素晴らしさがあります。ぜひ聴いたことがないという方は聴いてみてください。