タイ人の名前は長い!ニックネームが一般的
あなたは「タイ人の名前は?」と聞かれたらどのような名前をイメージするでしょうか。タイの観光名所や「トムヤムクン」のようなご当地グルメや料理名は浮かんできますが、「タイ人の名前」は微妙だと思います。
タイ人の名前について調べていくと、今まで知らなかったような名前に関する色々な情報があります。実は「タイ人の名前(本名)はとても長い」ことや、「ニックネームを使うことが一般的である」ということが分かってきました。
意外と知らない「タイ人の名前」について、今回は紹介していきます。これを読めば、あなたも「タイ人の名前通」になれるかもしれません。
タイ人の名前の特徴をチェック
実際に「タイ人の名前の特徴」をチェックしていきたいと思います。
〇タイ人の苗字が複雑なワケ
〇タイ人の苗字が長いワケ
〇タイ人の名前の付け方
〇ニックネームは一音節&簡単なものが多い
〇簡単に改名もできる!
〇名前が語尾で分類できる!
以上6項目に分けて、特徴をより詳しく調べていきます。今まで知らなかった知識がたくさん出てきますので、じっくりとタイ人の名前の特徴をチェックしてください。
タイ人の苗字が複雑なワケ
タイ人に苗字を付ける習慣が付いたのは1913年からで、まだ100年程度しか歴史がありません。それまで王族や貴族だけが苗字を付けることを許されていましたが、1913年にタイで「苗字法」という法律が施行されたことから、身分に関係なく苗字を付けることを許されるようになりました。
当時のタイの方々が「人と同じことを嫌がる」という国民性があったようで、「人と同じ苗字になるのは嫌だ」と考えたようです。その結果誰とも重複せず、同じものが誰もいない今日の「複雑な苗字」を付けることに繋がったと言われています。
タイ人の苗字が長いワケ
前段で説明したようにタイの人々は「人と同じこと」を嫌がる傾向があります。現在のタイ人の苗字は彼ら・彼女らのご先祖様が好きなように付けたものですが、他人と同じになることをさけていくと、どんどん名字に単語を加えていったそうです。
また王族や貴族の名前は長いものが多く、「長い苗字の方が高貴である」というイメージが定着していた結果、一般人も長い苗字を好んで付けるようになったと言われています。
タイ人の名前の付け方
タイ人の名前の付け方は基本的には日本人と同じで両親によって付けられることがほとんどだそうです。しかしタイは仏教国ですので、仏教の僧侶に付けてもらうこともあるそうです。その時には仏典の出てくるような仏教用語を名前に使用することが多いそうです。
苗字方が施行された当初も「古代語や仏教用語」が書かれたサンスクリット語のサンプルが国民に配られました。このとこからタイ人の苗字は仏教用語がそのまま使われていることも多いようです。
ニックネームは一音節&簡単なものが多い
タイ人のニックネームは特別な意味を持たせるようなものでは無く、簡単な意味合いで付けるニックネームが多いそうです。見た目の印象や好きな食べ物の名前をそのままニックネームにすることもあるそうで、「ノック(小鳥)」や「マンゴー(マムアン))」のような簡単に発音できるものが多いそうです。
またニックネームは短いものが好まれる傾向があり、「ムー(豚)」のような一音節のものが付けられることも多いようです。
簡単に改名もできる!
タイでは日本とは違い、「簡単に改名もできる」そうです。手続きとしては役所へ「身分証明書」を持参し、日本円で「数百円程度の手数料」を支払うと、簡単に改名手続きが終了します。
日本では苗字が変わることはありますが、名前はほぼ永久的に変わることない「一生物」というのが国民の共通認識です。しかしタイでは「自分の名前によって運命が変わる」と名前に対して非常にこだわりを持っているところがあります。「運勢によって名前は変えるべきもの」という認識をもっているそうです。
名前が語尾で分類できる!
タイ人の名前は、その語尾で「意味上の分類」が出来ると言われています。日本人で言う「~太」や「~男」は男性、「~子」は女性というように性別によって好まれる名前の付け方もあり、語尾をみて性別の判断もできることがあります。
主な「名前の語尾例」を紹介します。
女性の例
〇ポーン系 【意味】幸福 【例】アンポーン、シリポーン
〇ラット系 【意味】仏・法・僧の「仏教の3つの宝」 【例】シリラット、マニーラット
〇長音系 【意味】宝石 【例】チャッマニー
〇語尾母音がア音系 【意味】賢さ 【例】プリチャ
男性の例
〇チャイ系 【意味】勝利・男【例】ソムチャイ、サクチャイ
〇ット系 【意味】太陽 【例】アーティット
※タイ語では、最後のt音は発音しません。