漢字とひらがなの大きさを変える
漢字かな交じりの文章や言葉なら、漢字とひらがなの大きさを変えましょう。漢字とひらがなを同じ大きさで書くと、実はバランスが悪く見えます。さらにひらがなを大きく書くと、字そのものは下手でなくても稚拙な印象になります。
漢字を大きく、ひらがなを小さめに書くと、文字のバランスが整います。画数の少ないひらがなは、そのままだと大きく見えてしまうためです。単なる目の錯覚ですが、それを利用して字を上手に見せることも十分に可能です。
文字の傾きをそろえる
下手に見えてしまう手書きの漢字、よく見ると傾きがバラバラではありませんか?後述しますが、少し角度をつけると文字は上手に見えます。しかし傾きがそろっていないと、かえって下手な印象になってしまいます。
また、横書きでも縦書きでも、列からずれないように真っ直ぐに書きましょう。文字の練習帳のマス目や線に沿って書くようなイメージです。ノートの線があるならそれを意識して、配置や傾きの目安にしましょう。
無地の紙に書くときはフリーハンドではなく、マス目や線の入った下敷きを使って書くのも一つの方法です。傾きを統一させ、真っ直ぐに配置するように文字と文字を書いていきます。
少し右上がりに書く
漢字を上手に見せるには、横線を少し右上がりに書くのがポイント。横線を真っ直ぐに書いても全体のバランスを取るのが上手で綺麗に書ける人もいますが、まだ自信がなく綺麗に見せたい方は心持ち右上がりに書くと字が整います。
角度は右上がりに6度までが目安です。角度を決めたら他の漢字も統一してください。あまり急な角度をつけると下手な文字や独特のクセ字に見えてしまうので、6度までのさりげない微妙な角度がポイントです。
字間をそろえる
字間とは文字と文字の間隔のことです。言葉や文章が読みやすいように、字間は詰めすぎず空けすぎず。その字間を決めたら、他の文字と文字の間も同じ字間で統一しましょう。
急いで書いたような手書き文字だと、字間を意識しておらずバラバラに字が並んでいるようなことも。しかし人に読ませるための文書で字間がそろっていないと、字が上手でも下手に見えてしまいます。また、読みづらさにもつながります。
ひらがなが交じる場合は先に述べたようにひらがなを小さめに書くので、漢字が詰まっているように見えるかもしれませんがそれで構いません。漢字と漢字、漢字とひらがな、ひらがな同士とで字間が変わります。3種類の字間を保って書けばOKです。
右下への「はらい」を大きくする
先ほど、右上がりにほんの少しだけ角度をつけることで漢字が綺麗に見えることを紹介しましたが、それと同時に右下へのはらいを大きくすることでさらに漢字が上手に見えます。
右上に漢字が上がる分、右下へのはらいを大きくすると文字のバランスが取れるためです。右上がりだけでも少しばかり上手に見せることはできますが、こちらもセットで覚えておいて使うと、さらに効果的です。
中心線は真っ直ぐ書く
漢字の中心線は真っ直ぐ書きましょう。たとえば「中」の漢字の真ん中の縦棒がそうですね。基本的に漢字の縦の線は真っ直ぐに書きます。その中でも中心にくる線はブレずに、真っ直ぐに下ろすのが綺麗に書くポイント。
中心線がブレたり曲がったりしていると、どこか自信のなさそうな下手な文字になってしまいます。また、縦書きで漢字を書く際は、全体としての中心線からもその漢字の中心線がブレないように、全体も見ながら文字の配置を考えて書きましょう。
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書き方を守って美文字を手に入れましょう
手書きの文字が下手で苦手、という方は多いかもしれませんが、コツを押さえれば誰でも今より上手に書くことができます。下手というのは思い込みにすぎないかもしれません。
漢字を調べるのに現在は便利なアプリが出ています。無料で使えるのも嬉しい点ですね。目的に応じてアプリを利用し、きれいな手書き文字で差をつけてくださいね!
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