さて、今紹介した例題はあくまでフィクションであり、なかなか現実に出会う機会の無い問題であることは否めません。ラテラルシンキングを理解するうえでは、過去に起こった実例を元に考えるのも有効でしょう。
というわけで、次はかの有名なジョージ・ルーカスの思考法を紹介します。アナタもいつか仕事で使えるかもしれない、ラテラルシンキングの活用法を学びましょう。
ラテラルシンキングの具体的例題(1)ジョージ・ルーカス
ジョージ・ルーカス映画監督は、スター・ウォーズの制作を配給会社に持ちかけたとき、次のような交渉を行いました。
「オレの仕事の報酬は少なくて構わない。そのかわりに、映画作品に関わるすべての権利が欲しい」
さて、ここに当時の映画業界の「前提」があります。1つ目。監督は監督報酬をもらうのが当然。2つ目。映画業界が金をもうける手段は作品の興行のみ。
ジョージ・ルーカスは、この前提をものともしないラテラルシンキングを行いました。
彼はスター・ウォーズのキャラクターグッズを販売し、大成功をおさめました。彼の要求どおり、キャラクターグッズの権利はすべて彼自身のものになります。当然、莫大な利益は丸ごとジョージ・ルーカスの元へ入り込みました。
この結果、彼は自らの映像制作会社を立ち上げるほどの富を手にします。ラテラルシンキングの成功例として非常に理解しやすい例題ではないでしょうか?
ラテラルシンキングの具体的例題(2)スティーブ・ジョブス
Apple創業者のスティーブ・ジョブスは、コンピュータの原型を作った立役者と言われています。昔のコンピュータ業界の「前提」は、グリーンのモニタディスプレイに文字だけが表示される無機質な画面でした。
しかし、スティーブ・ジョブスはこの前提を「西洋書道」の知識で打ち壊します。彼が大学時代に学んだカリグラフィ(西洋書道)は、コンピュータに複数の書体を扱える機能として結実しました。
また、彼のラテラルシンキングはiPhoneの開発にも発揮されます。
昔の携帯電話は、多機能を追求した結果、分厚い説明書なしには操作できないものになっていました。しかし、iPhoneは人間が直感で使えるような画一的設計を実現し、説明書なしで操作できる画期的な携帯電話となりました。
その結果、iPhoneのシンプルな操作性は爆発的にヒットします。これも、前提を覆すラテラルシンキングの賜物だったのです。
ロジカルシンキングとラテラルシンキング、その使い道とは?
さて、ロジカルシンキングとラテラルシンキングの例題をご紹介しましたが、仕事の問題の解決方法に、アナタはどのような感想を持ちましたか?
これら2つの思考法を比べる上では、「どちらがより優れた問題解決法なのか」「仕事で使いやすいのはどちらか」という区別は重要ではありません。
重要なのは、ロジカルシンキングとラテラルシンキングの組み合わせです。
問題解決のためのアイディアを出すときは、ラテラルシンキングの飛躍的な思考法が有利でしょう。しかし、その突飛なアイディアを現実に実現できるかどうかを判断するには、ロジカルシンキングの理論の組み立てが必要になります。
すなわち、水平思考法と垂直思考法、2つの思考法を組み合わせて仕事に使うのが理想的なのです。
ラテラルシンキングの将来性とは?
ここまで、ラテラルシンキングの特長についてまとめてきました。前提に捉われない自由な思考法は、複雑化した現代の仕事において不可欠な思考法であるように感じます。
これは、近未来に発達するであろう人工知能の開発にも関わる問題です。
人工知能は、前提を元に理論を組み立てるロジカルシンキングの申し子です。人工知能が今よりも発達した場合、人間よりもはるかに優れたロジカルシンキングが構築され、人間の仕事を圧倒することでしょう。
一方、現段階では、人工知能はインプットされた前提を自ら覆すことは出来ません。今後の開発で、ラテラルシンキングをも身につけた人工知能が登場する可能性があります。
その結果、今までの我々の常識を覆すような、飛躍的なアイディアがどんどん生まれる未来が訪れるかもしれません。
まとめ:ラテラルシンキングは、問題の本質を捉える思考法
ラテラルシンキングについて、例題を交えて解説しましたが、いかがでしたか?
論理的なロジカルシンキングに凝り固まった私たちには、ラテラルシンキングの突飛な思考法を得るのは難しく感じるかもしれません。
しかし、問題を大きな枠組みで捉えれば、対象を抽象化し、既成概念に捉われないアイディアが浮かびやすくなります。抽象化は物事の本質をぼやけさせるように見えますが、実は、問題の核を付くためには重要な思考法なのです。
ラテラルシンキング、ロジカルシンキングを仕事で自由に使い分けられるようになれば、アナタの発想力は見違えるほど柔軟になります。日常生活でも、水平思考を意識して過ごしてみてはいかがでしょうか?
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