伊勢神宮の中で最も格が高く、主祭神でもある神様の名前は『天照大御神(あまてらすおおかみ)』です。日本神話に登場する、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の子どもで、太陽を司どり、最も尊いといわれています。また、天皇家の祖先ともいわれている神様です。
伊勢神宮の外宮で祀られている神様
伊勢神宮の外宮で祀られているのは豊受大御神(とようけのおおみかみ)という名前の神様です。雄略天皇の夢に天照大御神が現れお告げをしたことから、丹波国から等由気大神(とゆけのおおかみ)を呼んで、度会の山田原に宮殿を建てて祭祀を始めたため、豊受大御神が鎮座したと言われています。
豊受大御神は衣食住などの産業の守り神として一般に知られていますが、天照大御神の食事を司っている御饌都神(みけつかみ)でもあります。
伊勢神宮の別宮の所在地はバラバラ
伊勢神宮には14の別宮がありますが、所在地はバラバラで伊勢神宮内には2つの別宮があります。それぞれ内宮・外宮とは全く異なる神様が祀られています。荒祭宮(あらまつりのみや)と風日祈宮(かざひのみのみや)は伊勢神宮の敷地内にありますが、他の別宮に関しては市内の別の場所にあります。
荒祭宮(あらまつりのみや)
伊勢神宮の敷地内にある内宮に属する別宮です。内宮に所属する別宮は10あり、その中でもこの荒祭宮は他の別宮よりも規模が大きい造りになっています。別宮内の順位は1位。この別宮では、『天照大御神荒御魂(あまてらすおおみかみのあらみたま)』を祀っています。
風日祈宮(かざひのみのみや)
こちらも伊勢神宮の敷地内にある内宮に属する別宮です。風日祈宮(かざひのみのみや)には伊弉諾尊の子どもである級長津彦命(しなつひこのみこと)と、級長戸辺命(しなとべのみこと)という名前の神様が祀られており、風雨を司っていると言われています。
風日祈宮を参拝。 pic.twitter.com/wiTW81FK72
— 社之烏 (@crow_in_shrine) January 17, 2018
月読宮(つきよみのみや)
月読宮も内宮に属する別宮です。月読尊(つくよみのみこと)を祀る月読宮、月読尊の荒御魂を祀る月読荒御魂宮(つきよみあらみたまのみや)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)を祀る伊佐奈岐宮(いざなぎのみや)と、伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀る伊佐奈弥宮(いざなみのみや)の4つの宮から成っています。
伊勢神宮の敷地内にはなく、住所は伊勢市中村町742-1となっています。
月読尊は月を司る神様で、天照大御神の弟にあたる神様です。伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮は天照大御神と月読尊の親にあたり、日本を作り出した神様と言われています。お参りの順番ですが、月読宮、月読荒御魂宮、伊佐奈岐宮、伊佐奈弥宮の順に参拝するのが一般的とされています。