実際に妊娠が成立せずに基礎体温が下がることもありますが、正直なところ高温期4日目では、基礎体温の上下だけでは妊娠が成立しているかどうかというのはわからないものです。
高温期4日目に基礎体温が下がるのにはどんな理由が考えられるのか、ここから少し見ていきたいと思います。
■参考記事:高温期が短い場合は治療した方がいい?
【高温期4日目体温下がる理由1】測り方を間違えていた
高温期4日目に基礎体温が下がる理由には、基礎体温の測り方を間違えていた、というものがあります。
基礎体温というのは、とても微妙な体温の変化を測るので、少しでも図る手順やタイミングを間違えてしまうと性格に図れなくなってしまうことがよくあります。
基礎体温は朝目が覚めたら起き上がる前に図る必要があります。
測る部位は口の中に体温計を差して、舌の下の中央にある筋に挟んで測ります。
この時に、目覚めてから体温計を取るために寝返りを打っただけで、正確な基礎体温が測れなくなってしまうものです。
また計測中に動いてしまうことでも、基礎体温が正確に測れなくなってしまいます。
正確に基礎体温が測れないと、グラフの上下が激しかったりしてしまうこともあります。
基礎体温が下がったり、グラフが安定しない時には、正確な手順で量っているかどうか、手順を確認しましょう。
【高温期4日目体温下がる理由2】外気温が低かった
高温期4日目に突然基礎体温が下がることがあったら、急に寒くなった日ではないか考えてみましょう。
人の身体には恒常性がありますから、外気温の変化には影響を受けずに体温を維持することができます。
しかし、体温を測る時には、多少は外気温の影響を受けない訳ではありません。
体温計がいつも以上に冷えた状態になってしまったりしていたら、その影響でいつもよりも基礎体温が下がるようなことが起こる可能性もあります。
いつもよりも気温が低い日だったら、その影響で基礎体温も低く計測されてしまった可能性もあります。
あまり気にし過ぎないようにしましょう。
【高温期4日目体温下がる理由3】寝汗をかいていた
高温期4日目に基礎体温が下がる理由には、寝汗をかくなどして、体温が下がっていた、ということも考えられます。
夜、暑苦しくて寝汗をかくと、身体の内部の体温には問題はなくても、体の表面の温度は下がってしまう場合があります。
基礎体温は脇の下で測る訳はないので、あまり寝汗の影響などは受けないとは思いますが、それでも寝ている時の状況によっては、何らかの理由で体温が下がってしまうことも考えられます。
その日1日だけ基礎体温が下がった、ということであれば、それほど一喜一憂することはないと考えられます。
【高温期4日目体温下がる理由4】ホルモンバランスの乱れ
高温期4日目に基礎体温が下がる理由としては、ホルモンバランスが乱れてしまっている、ということも考えられます。
基礎体温というのは、女性ホルモンのバランスの変化によって変化するもです。
生理が終わってから排卵期までの低温期は卵胞ホルモンが多く分泌されていますが、排卵期を境に黄体ホルモンが多く分泌されるようになり、高温期に入ります。
しかしホルモンバランスを司るのは、ストレスや生活リズムの乱れの影響を大きく受けやすい自律神経系になるために、ちょっとした生活リズムの変化やストレスなどによって、簡単に影響を受けてしまい、バランスが乱れてしまいます。
1度や2度の基礎体温の乱れなら、測り方を間違えたり、外気温などの影響を受けている可能性もありますが、毎月基礎体温グラフの乱れがひどいようならば、ホルモンバランスに乱れが生じている可能性があります。
ホルモンバランスが崩れていると妊娠しにくくなってしまいます。
早めに婦人科や女性クリニックで相談するようにしましょう。
高温期4日目に腹痛や下腹部痛!妊娠の兆候?!
高温期4日目に腹痛や下腹部痛を感じて、妊娠の兆候なのかと色めき立つ人もいますが、高温期4日目の腹痛や下腹部痛というのは妊娠の兆候の症状として考えていいのでしょうか?!
妊娠超初期症状の腹痛や下腹部痛として考えられるものには、着床出血を起こすときに痛みを感じる、という人がいます。
しかし、着床は高温期7日から10日目に起こる現象なので、高温期4日目に腹痛や下腹部痛を感じても着床出血を起こしているとは考えられません。
人によっては、卵管を移動する受精卵が動くのを腹痛や下腹部痛として感じる、という人いますが、医学的に証明されている現象ではないようです。
高温期4日目に腹痛や下腹部痛が起きたとしても、妊娠している兆候とは必ずしも言えないので、もう少し様子を見るようにしましょう。