【悠】について
名付けに「悠」の文字が浮かんできたとき、どんな思いで子供の将来を描いていたでしょう。感じの持つイメージや意味が、そのまま子供の素晴らしい将来とリンクしていたのかもしれませんね。
どの時代も、親は生まれてくる子の将来が明るいものであることを願います。名前には、そんな親の願いが凝縮されているものです。
妊娠がわかったときから、子供との生活や未来を不安に思いつつも楽しみにしているはず。「悠」の字は、そんな願いを反映しているような意味が含まれているのです。
読み方
「悠」の読み方としては次の通りになります。人名読みも含みます。
・ユウ
・ハル
・ハルカ
・チカ
・チカシ
・ヒサ
・ヒサシ
・ユ
浸透していない読み方もありますよね。こだわった名付けに使えそうな気がしますね。そして、この読み方からもわかるように、男の子にも女の子にも使える字です。
どちらにも使える字は特に人気が高く、「強く逞しく男らしい男の子」よりも、「穏やかで優しい男の子」を望む傾向が伺えます。
画数
「悠」の画数は11画。名付けには画数を気にする人とそうでない人がいますが、いいに越したことはないですよね。
姓名判断には3つの占い方があります。姓の総画数が「天格」、名の総画数が「地格」、姓の後ろの漢字+名の前の漢字の総画数が「人格」となります。
「悠」一文字の場合11画ですが、地格11画は大吉!人柄が良く直観力、洞察力に優れていて、相手の心を見抜くことが得意。幼いときからから大人になるまで家庭環境に恵まれる運を持ち合わせています。
画数なんて気にしない・・・と思っていても、いざ姓名判断を目にすると、子供には幸せな人生を送れる名前を、と思ってしまうものですよね。
由来
「攸(ユウ)」の漢字の下に「心」を組み合わせて作られている「悠」。「攸(ユウ)」の「亻」と「攵」は、どちらも人を表しています。ひとりの背中にもうひとりが水をかけて洗い流している様子を表現していて、「みそぎをして体を清める」という意味です。
意味
「攸」に「心」が組み合わされた「悠」は、身も心も清められてがゆったりと落ち着いた様子や気の長い様子が表されています。
ゆったりとして落ち着いた様子で「心が広い」という意味があります。
イメージ
ここまでの流れで、ゆったりとして落ち着いた様子⇒心が広いとなってきた様子は理解していただけたことでしょう。
ここから、物理的にも時間的にも広さや遠さが含まれるようになり、「遠い、はるか」という意味になっていきました。
今では、「悠」に対し、壮大で永遠なイメージがあります。名付けに人気が高い漢字なのも納得ですね。
【悠】に込められる想いとは
「悠」の文字には素晴らしい意味があることがわかってもらえたでしょう。では、「悠」を子供に与える人たちは、どんな思いで名付けをしているのでしょうか。
我が子へ向けるたっぷりの愛情が伝わるようですね。
おおらかな心で落ち着きのある人になってほしい
生まれてくると、想像もしない困難に立ち向かわなければいけないときが必ずやってくるものです。親として手助けをしてあげたとしても、最後に乗り切るのは本人。
おおらかな心でいろいろなものを受け止めていける人生は、あらゆる困難に立ち向かえます。落ち着きのある心は周囲との協調性に繋がります。
TVで悲しい事件を目にするたび、心が痛むことがあるでしょう。もっと気持ちに余裕があれば起こらなかったであろう事件も数多くありますよね。
おおらかな心は、周りの人も穏やかな気持ちになるものです。きっと周囲からの信頼も厚くなることでしょう。
おおらかな心で落ち着きのある人は、穏やかな人生を送れるようにという願いが込められていますね。
マイペースに我が道を進んでほしい
やりたいことが見つからない、特に興味の持てるものが見つからない、「何となく」日々を過ごすのはもったいないですよね。そして、そういう人は意外に多いのです。
親の決めたレールを進むのではなく、自分で自分の道を切り開いて人生を送ってほしいという願いが詰まっているでしょう。もし親の決めたレールを進むのであっても、自分の考えをしっかり持って自分の力で前へ進んでほしいと思うでしょう。
他人の目や他人からの評価に左右されるのではなく、自分は自分、強い意志を持った大人になってほしいという親の願いも見えてきますね。