ゴムドリ co.(文)、韓 賢東(絵)、HANA Press Inc.(訳)/朝日新聞出版
夏のバカンスを過ごすために、ジオ少年は美しい海で有名なリゾート、フィオ島へやってきますが、そこで目にした光景はなんともむごたらしいゴミだらけの浜辺でした。やがてそのうちに、海で遊んでいた海水客が異常を訴え始め、フィオ島はパニックに包まれて…。
地球環境やエコロジーについての関心を高めるのに役立つ、小学生向けの環境教育まんがです。冒険小説のような謎解きもあるので、楽しく読み進めながら、地球規模のスケールの大きい発想を育てるのに役立つ一冊です。
第5位:小説映画ドラえもんのび太の新恐竜
藤子・F・不二雄(原作)、川村 元気(脚本)、涌井 学(著)/小学館
のび太が化石発掘で見つけた化石から、2匹の恐竜が誕生!未発見の新種とわかった双子恐竜にキューとミューと名付け、のび太は親代わりとなり愛情をいっぱい注いで育てるのですが、やがて2匹が現代で生きていくには限界があることを悟ります。
そして、のび太はドラえもん、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんら仲間たちと一緒に、恐竜たちが住んでいた6600万年前へと目指して旅立ち、キューとミューの仲間を探しますが…。
※ドラえもん 50 周年記念作品で2020 年 3 月公開映画を小説化。現在は新型コロナウイルスの影響で映画の公開が延期。
第4位:もしものせかい
ヨシタケシンスケ/赤ちゃんとママ社
大人になっても「もしもあの時こうだったら…」と考えることはあるでしょう。本作は、大人にも子供にも誰にもある「もしものせかい」を浮かび上がらせ、現実世界での正解を考えるきっかけを与える哲学的なものがたりです。
しかし、語り口はいたってやわらかく、描かれるイラストもほんわかしたテイストのあたたかい世界。おこもりの静かな時間に、自分と向き合うための時間を、本書で手にしてはいかがでしょうか?
ヨシタケシンスケさんの本作は、今年発売の新刊です。今話題の一冊として人気急上昇中、この読書が深まるおこもりの機会におすすめです。
第3位:今すぐ身につけたいサバイバルテクニック 遭難・災害…キミは生き残ることがで きるか?
かざまりんぺい、えびなみつる /誠文堂新光社
月刊誌「子供の科学」で連載された大人気作品が単行本となって発売されました。主人公はアウトドアの達人のりんぺい先生とエビ君の二人。無人島で生きていくための術や、災害が起きた時のための生き残るサバイバル術をわかりやすく、そしておもしろおかしく教えてくれます。
現在、新型コロナウイルスで不安を募らせているこの時期に、まさに読まれるべきサバイバル本です。どうやって生き抜いていくのか、この本で提唱されているサバイバル術を知ることは、大きな武器となることでしょう。
第2位:なんだろうなんだろう
ヨシタケシンスケ /光村図書出版
平易なものがたりで人生の知を教えてくれる大人気絵本作家ヨシタケシンスケさんの名作です。世の中の常識に対して、ふと沸き起こる疑問「なんだろう」を徹底追及します。子供目線で、学校や友達や自分や、その他の当たり前を改めて考えてみるという視点に、深い洞察力を養うことができます。
新型コロナウイルスの蔓延で休校を余儀なくされている子供たちに向けて、普段当たり前と思っていた学校という存在を、今一度、親も一緒になって考えてみる良い機会となるはずです。
第1位:こども六法
山崎聡一郎、伊藤ハムスター(絵)/弘文堂
大人でも理解が難しい法律を、子供向けに平易に解説した法律本です。ひとつひとつの事件とそれにまつわる法律が、イラスト付きで図解を通して解説してくれるので、まんがを読んでいる感覚で学ぶことができます。
しかし、語られている内容は、ひとがしてはいけないことを教えるというごくごく単純なもの。また、自分が被害者とならないために、普段からどういう心がけでいるべきかなど、人生に対する知を紐解いてくれます。
発売以来、ロングセラーが続く児童書の名作です。お子さんと一緒に社会のルールを考えるきっかけとなる良書です。