来日にむけ知りたい!ハロウィン発祥国や発祥地⑥ジャック
ハロウィンのシンボル、かぼちゃのお化けジャックオー・ランタン(ランタン持ちの男という意味)は、日本でいう提灯のような役割をします。ハロウィンの夜はオレンジ色のかぼちゃをくりぬき、ナイフで目・鼻・口を付け内側に本物の火のついたろうそくを灯します。現在では怖い顔の他に面白いものやオリジナル性の高いものも見られますが、これで悪霊を怖がらせて追い払っていたというのがこのランタンの起源です。
これは、死後の国へ向かわずにハロウィンの夜現世をさまよっている魂である鬼火や火の玉などを表現したものです。生前に堕落した人生を送って死んだ者の魂が死後の世界へ立ち入る事を拒否されたため、悪魔からもらった石炭を火種にし転がっていたカブをくりぬいたという伝承話に由来します。このような伝承話は、子供達への生き方や教訓を示す際効果的になる気がします。
■参考記事:ハロウィンに登場するキャラクターについてはコチラも参照!
来日にむけ知りたい!ハロウィン発祥国や発祥地⑦ワッサリング
また、悪魔を騙した悪い男が、自分が亡くなったあとは地獄に行かないようにと悪魔と契約をかわしたため天国へも行くことも拒否された魂がカブに憑依しこの世界と死後の世界との間をさまよい続けている姿だという仮説もあるようです。自分が迷い続けた身であるため旅人は迷わせずしっかり道案内をすることもあるようです。
このお話がアイルランドからアメリカに伝わった後は、カブだったものが当時アメリカで多く生産されていたかぼちゃに変化したようです。
現在英語圏の子供達は、トリックオアトリート(お菓子がいいそれともいたずらされたい? )と言いながら近所の家を訪ね、お菓子をもらってまわる地域交流の習慣がありますが、この習慣の起源や由来は、古代で行われたワッサリングとよばれものからきています。
来日にむけ知りたい!ハロウィン発祥国や発祥地⑧パレード
ワッサリングとは、各家庭をまわり贈り物として相手に歌を歌う代わりにボールを渡し、そこへ物々交換としての飲み物や食べ物などをいれてもらうという習慣です。これが後にクリスマスキャロルにも発展しました。
ワッサリングには果樹園で行われるものもあり古代のイギリスで炭酸水の生産が盛んだった地域で行われていた、木の周りで呪文を唱えながらサイダーかお酒で乾杯しあい来年の収穫を祝うという伝統的な古代の風習が起源です。
子供達が10代になると、彼らはハロウィンでお菓子を集めるというよりも庭木の枝にトイレットペーパーをかけたり、家や車ににわとりの卵を投げつけるといった本当のいたずらをし始めるのでそれを防止する様々な方法も考えられているようです。毎年ハロウィーンの時期にはニューヨークで仮装をしながら街を1万マイル練り歩くパレードが行われ、一般人のほか大道芸人やアーティストも参加をし大きな盛り上がりを見せています。