古きよき日本かな…貞操観念ってどういう意味?
今の日本は貞操観念が低くなっていると言います。婚前交渉は当たり前、不倫に浮気、そして性交渉をもつ若年齢化も叫ばれています。
今回は、その問題の根本原因にクローズアップすべく、貞操観念が高い人・低い人それぞれの特徴についてまとめてみました。
貞操観念を考えることで、自分自身の行動や言動を見つめ直すきっかけになるかもしれませんよ。
貞操観念とは?読み方や類語
貞操観念とは「男女関係における性への考え方」という意味で、「ていそうかんねん」と読みます。
同じような意味を表す類語でいうと、「純潔さ」「プラトニック」となり、「貞操観念がある・ない」と使います。
貞操観念は男女どちらにも使いますが、ほとんどの場合、女性に使われることが多いようです。それゆえ、「女性が肉体的純潔を保つこと」の意味にも使われます。
つまり、「貞操観念=処女」という図式が成り立つのです。清楚なイメージの大和撫子も、同様の意味であると考えていいでしょう。
「貞操観念がない・低い」を別の言葉で表すと「尻の軽い」「男癖の悪い」「ふしだらな」といったものとなり、女性に向けて使う傾向があることがわかります。
日本人の貞操観念は低い?いつからそうなった?
明治・大正・昭和初期は、女性(特に上流階級)の貞操観念が厳しく問われていた時代です。「男女7歳にして席を同じゅうせず」がまかり通り、お見合い結婚が主流。まして、婚前交渉なんてもってのほか。
そう聞くと、今の日本の貞操観念の意味が、オープンな欧米諸国の影響を色濃く受けている気もします。でも、実ははるか昔の日本は、貞操観念なんてあって無きがごとくだったのです。
奈良・平安時代には、すでに婚姻制度があったものの、今の日本のように一夫一婦制ではありません。側室をはべらせ、子どもを何人も作るのが当たり前だったし、未婚であっても、男女とも複数の異性と関係をもつなんて珍しくありませんでした。
俗に言う「夜這い」が、日本には当然のごとくはびこっていたのです。そこに今で言う浮気・不倫の意味はありません。現在の婚姻制度から考えれば、かなり自由な恋愛関係と言えます。
日本で夜這いが撤廃され、現在の婚姻制度が導入され、今の貞操観念の意味に近づいたのは、なんと戦後からなんですね。
おそらく村同士のつながりが薄れ、いろいろな場所に自由に行き来できるようになったのが原因とされていますが、その真偽は定かではありません。
今私たちが思っている貞操観念の意味は、日本で脈々と受け継がれてきたものと違う意味であると、おわかり頂けたでしょうか?
男性は貞操観念のある女性を求める?
貞操観念のある女性・ない女性どちらが男性に好ましいかというのは一概には言えないですが、恋愛に積極的な肉食系女子の面も持ち合わせているとなると、そのような女性を好む男性もいるかもしれません。
しかし、貞操観念のない女性は男性からするとワンナイトの対象になりやすい・遊びで終わりやすいなどの傾向があります。そうなると本命に求める貞操観念は高いほうが好まれるのではないでしょうか。
貞操観念が高い女性の特徴
男性が貞操観念のある女性を求める傾向にある一方で、果たしてあなたは貞操観念のある女性なのでしょうか?
貞操観念のある女性・ない女性と見られてしまうかもしれない、女性の特徴について見ていきましょう。
①処女であることが誇り
貞操観念が高い人は、一般的に高い教育を受けた女性に多く見られます。
貞操観念の高い女性たちは、社会的に認められ、自尊心やプライドも高くなりやすいため、「どこの馬の骨とも知れない男」に体を触らせるなんてあり得ないのでしょう。
処女性を保っていることに、誇りを感じている節すらあります。
戦前の日本の貞操観念であれば、嫁入り前の娘が処女であることは、当然のごとく歓迎されました。でも、今の日本は「あり得ないし…」と、疎ましがられることさえあります。
年齢が高くなればなるほど、気軽に異性と付き合うことも難しくなり、敬遠される傾向があるようです。晩婚化が進む現在の日本では、貞操観念が高いことはなかなか厳しいですね。
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②箱入り娘で育った女性
世間のことをよく知らない、いわゆる箱入り娘も貞操観念の高い人になります。
貞操観念の高い箱入り娘は、厳格な両親に厳しくしつけられ、家庭の中でも性関係の話題に触れる機会がほとんどなく、異性と付き合うことが何を意味するかもよくわかりません。
極度の潔癖症となると、「強迫神経症」という精神疾患と診断されることもあります。汚い物に触れたわけでもないのに、30分以上手を洗い続けたり、外から帰って来たら入浴に2,3時間かける、ということもあるそうです。
過去に性的トラウマがあるのか、それとも性的関係をもつことに強迫観念があるかは不明ですが、強迫となる根本原因を取り除かない限り、高い貞操観念はくずせないでしょう。
③潔癖症である
もはや気質の問題なんですが、潔癖症も貞操観念が高い人に入ります。
性交渉はもちろん、キスやハグなどのスキンシップは、潔癖症の人にとっては「不潔」を意味します。相手への愛があっても、その気持ちとは裏腹に、関係をもつことができないのです。
極度の潔癖症となると、「強迫神経症」という精神疾患と診断されることもあります。汚い物に触れたわけでもないのに、30分以上手を洗い続けたり、外から帰って来たら入浴に2,3時間かける、ということもあるそうです。
過去に性的トラウマがあるのか、それとも性的関係をもつことに強迫観念があるかは不明ですが、強迫となる根本原因を取り除かない限り、高い貞操観念はくずせないでしょう。