「戊」は古代のトレジャーハンター
「戊」は、「卯」や「貿」、「冒」などと同じ意味の漢字で、危険を冒して、無理に進む様子を表しています。植物に例えると芽が固い地面を突き破り、強引に芽を出す状態を言います。
「己」は、曲がりながらも起き上がる様子を意味し、「起」の原字に当たります。部首の「走」と合わせて現代の「起きる」という漢字が出来上がっています。植物の若い芽が土から出て、むくりと起き立つ様子を表します。
「辛」は収穫祭の意味!
「庚」は、字の中央に横棒が一本通っていることで、強い心棒を表しています。「更」と同じ由来の漢字で、「梗」や「硬」、「康」などと同じ意味を持ちます。植物では茎が固くなり、実りの時期であることを意味します。
「辛」は、刀で切りとる様子を表しています。へんを「辛」、つくりを「斤」として「新」という字にしました。切りとることを意味し、「薪」と同じ由来の漢字です。実った植物を刈り取る収穫の時期を意味します。
「癸」は戦国時代のヒーロー!
「壬」の元の字は糸まきの象形文字に当たり、「妊」や「任」などと同じ意味を持ちます。また、中に何らかの物体を入れてふくれる様子を表しています。収穫した実で蔵がいっぱいになる時期を指します。
「癸」は、四鋒の矛に由来する象形文字で、矛をぐるぐると回転させて敵陣に切り込む様子を表しています。「揆」と同じ意味の漢字で、一巡するという意味もあります。ある物事が一周して終わった様子を指し、一年の終わりを意味します。
まとめ
身近な物事から十二支と暮しとの関係を紹介して、十干と十二支のそれぞれの漢字の意味や由来も解説しました。漢字の意味は少し難しいところもありますが、漢字の成り立ちが分かると違う読み方の十二支を覚えるのも早くなります。
例えば、元旦の「旦」の字は正月に地平線からゆっくりと太陽が登る様子に由来しています。つまり、漢字とは暮らしに根付くアートなのです。複数の部首から成り立つ漢字も多くありますが、漢字の大半は「アート」と考えると覚えるのも楽しくなります。
干支や神社についてもっと情報を知りたいアナタに!
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