説明下手な人は、「起承転結」のような、話の道筋を立てることが苦手なので、自分の周りに起こったことを起こった順番にそのまま話したり、自分が思い出した順番に話したりして、本来の物事の時系列がぐちゃぐちゃになってしまうことが多くあります。
極端に言うと、「歩いているとき、小石に気が付かずに転んでしまった」と言う言葉を伝えるのに、思いつくままに「さっき転んでしまった。歩いていたら。小石があったから」という感じです。
きいている方からしたら「歩いていた、小石があったからってどういう意味?小石があったから歩いたの?」となりますよね。
これは極端な例ですが、このように話の道筋がしっかり立っていないと、どの部分の文章がどれにかかっているのかが相手に理解されづらく、訳の分からない説明になってしまうのです。
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説明下手な人の原因って何?
いかがでしたか?
説明下手な人の特徴について紹介してきましたが、ご自身に当てはまる特徴はありましたか?
普段は大丈夫でも、仕事の時だけ急に…とか、逆に仕事の場では仕事スイッチが入っているから大丈夫なのに、普段はどうも説明下手だと友人から言われる…と言う人もいるでしょう。
この特徴に当てはまる人は、何かしら説明下手と言われる原因を盛ってしまっている可能性が高くあります。
説明下手な症状は、できれば仕事などにも影響があるので可能な限り改善していきたいですよね。
大切な仕事のプレゼンなどでも、しっかり説明を出来るのと、仕事の内容すらしっかり説明できないのでは、仕事の進み具合や仕事場での信頼関係が変わってきます。
まずは、克服方法を探るために、説明下手になってしまう原因を探ってみましょう。
説明下手な人の原因①物事を正確に伝えようとしすぎ
説明下手な人の原因としてまずは、物事を一つ残さず、すべてを正確に伝えようとしすぎということが挙げられます。
これは、非常にまじめな人や、事細かいところにまで気が付く人に多い特徴です。
物事の些細なことまですべて、正確に、誤解のないように相手に伝えようとしてしまう性格が原因となって、説明下手な人になってしまっているケースが多くあります。
正確に物事を伝えようとすることは大切なことですから、語弊のないような言葉選びというのは非常に大切ではありますが、「それくらい言わなくてもわかるよ」ということまで事細かに説明してしまうと、聞いている人間の集中力もかけてしまいますし、結果的に何が大切なのか、物事のポイントが見えてきません。
そのため、脈絡のない話になり、「結局何がいいたいわけ?」と相手に思わせてしまうのです。
説明下手な人の原因②物事の本質を意識していない
説明下手な人の原因として、物事の本質を意識していないということも挙げられます。
普段、仕事をしているときなどでも、「これはどうしてこうなんだろう?」と言うちょっとした疑問や「この業務は、ここが要だよな~」なんてことを意識していないと、物事の本質を理解せず、表面だけ見てしまうことになり、大切なところで説明下手な症状が出てきてしまいます。
どんな場面でも、物事の本質を意識するというのは非常に大切です。
仕事の場でも、会社として一つのゴールに向かう時に、手段はいくらでもありますが、本質を理解したうえでどうやってゴールに向かうかを考えなければ意味はありませんよね。
その本質を分かっていないと、ゴールに向かう方法すらわからないのです。
このように、普段から物事の本質を意識していないということは、説明下手な人の大きな原因として挙げられます・
■参考記事:理屈っぽい人は苦手?コチラも参照!
説明下手な人の原因③極端に顕著な場合は病気の可能性も
実は、極端な説明下手な人の原因の中には、病気や発達障害の可能性もあります。
ほんの一例ですが、新人相手に専門用語を使ったりバーッと早口で言ってしまうなど、相手のレベルや立場に合わせて言葉のチョイスをすることが出来ないというような場合などは、病気の可能性も考えられます。
これは、「相手の立場に立って考えるのが苦手」と言う症状ともいえますよね。
これは、一種のコミュニケーション障がいの病気だったり、発達障害の可能性が潜んでいるのです。
こういったメンタル的な病気や障がいについては、今の20代以降くらいの人は、幼少期に発達障害や病気について気づいてもらえておらず、そのまま本人だけが辛い思いをしているケースも多くあります。
大人になって、やっぱり自分は何か人と違うと感じて、病院にかかって初めて病気や発達障害が判明したという事例も少なくありません。
落ち着いて考えても、物事をしっかり理解できない、「こういった方がよかったよ」とアドバイスをもらってもそれがなぜかわからないなどの場合は、病気の可能性も視野に入れて一度心療内科などに相談してみるのもいいでしょう。
病気ではなかったらそれはそれでいいですし、もし病気であれば薬での治療などもありますから、医師の指示に従えばきっと症状が緩和されるはずです。