妊娠初期に飛行機に乗る時の注意点としては、エコノミークラス症候群にいつも以上に気をつける必要があります。
エコノミークラス症候群とは、飛行機のエコノミークラスの狭い座席に長時間座っていることで起きる症状です。
長時間座っていることで体中の血流が悪くなり、血栓ができてしまい、その血栓が肺の静脈を塞いで肺血栓塞栓症を起こしてしまう症状です。
妊娠中は、特に血行が悪くなるので、長時間のフライトでは、エコノミークラス症候群の危険性が普段よりも増してしまいます。
エコノミークラス症候群への対策は?:妊娠初期の飛行機
エコノミークラス症候群を予防するための対策は、こまめに水分補給をしたり、足首を頻繁に動かして、ふくらはぎをよく伸ばしたり、下半身のむくみを防止できる靴下やストッキングを着用することです。
海外からの長時間のフライトでも、エコノミークラス症候群は正しい対策をしていれば予防することができるものなので、特に体調を崩しやすい妊娠初期に長時間のフライトをする場合にはきちんと対策をしましょう。
【妊娠初期の飛行機の注意点③】つわりに注意!
妊娠初期に飛行機に乗る場合には、つわりにも充分に注意して、きちんと対策を取ってから飛行機に乗るようにしましょう。
車や電車に乗っているときに、つわりで気分が悪くなった時には、窓を開けたり、こまめに電車から降りたりして、風に当たることで気分が楽になることがありますよね。
しかし、飛行機の中ではそういった風に当たって気分を変えるといった対策を取ることができません。
その上、沢山の人が乗っている狭い空間に長時間いるので、いろいろなにおいに耐えられなくなり、気分が悪くなってしまう人も多いものです。
つわりがひどい時には、飛行機に乗るのは諦めて、つわりが治まる妊娠中期まで待つことをおすすめします。
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つわりへの対策は?:妊娠初期の飛行機
つわりの心配がある妊娠初期にどうしても飛行機に乗らなければならない時には、気分が悪くなったときのことを想定して乗るようにしましょう。
座席はすぐにトイレに駆け込めるようにトイレの近くに取りましょう。
また、トイレに先に人が入っていたり、トイレに駆け込むことが間に合わなかったときのために、エチケット袋を多めに用意しておくこともおすすめします。
妊娠初期の飛行機 他にも対策するべきことがある!
妊娠初期に飛行機にどうしても乗るときには、あらかじめ航空会社に妊娠している旨を伝えておきましょう。
お腹を圧迫しない妊婦用の長いシートベルトを用意してくれたり、優先的にトイレの近くの席を取らせてくれたり、CAさんが機内で何かと気づかって声をかけてくれたりします。
また、妊娠初期では必要ありませんが、臨月に里帰りのために飛行機に乗りたい時には、診断書の提出や医師の同乗を求められることもあります。
航空会社によって妊婦への対応が大きく変わってくるので、飛行機を予約する前にどのような対応をしてくれるのか、事前に調べておくことも大切です。
また、妊娠中に飛行機に乗る際には、必ずかかりつけの産婦人科の医師の許可を得てからにしましょう。
自己判断で勝手に飛行機に乗ることはお腹の赤ちゃんの安全のためにも絶対におすすめしません。