妊娠初期のつわりとは
妊娠初期の症状として、つわりはとても代表的な症状です。そのつわりの症状は重い人から軽い人まで様々ですが、約半数以上の妊婦さんが経験をします。
また、つわりと一言で言っても、その症状や具体的な感じ方は一人ひとり異なります。つわりは単なる吐き気だけを指すものではないのです。
では、妊娠初期のつわりはいつから始まり、いつまで続くのでしょうか?この記事では、妊娠初期のつわりの期間や症状について、より詳しく説明していきます。
妊娠初期のつわりの原因は?
そもそも、つわりはなぜ起こるのでしょう?これまでの研究で、つわりの起こるハッキリとした原因はまだ解き明かされていません。しかし、3つの原因と思われる可能性はあげられているようです。
1つ目は、hCGホルモンとして知られるホルモンが、妊娠とともに増加しすぎるため、身体の調整がついていかないことがつわりの症状を引き起こす可能性があるという説です。
2つ目は、未熟な胎盤や胎児を母体が異物と誤って認識し、排除しようとする免疫反応がつわりを引き起こす可能性があるとされています。
3つ目は、妊娠に伴う急激な身体内の変化が、自律神経のバランスを乱してつわりを引き起こす可能性があるという説です。
これらの説の中で、最も有力なのは1つめのhCGホルモンの説ですが、明確にはなっていません。つわりの症状にはある程度個人差があることを理解し、いつかは終わるものと気楽に構えましょう。
妊娠初期のつわりはいつからいつまで?
つわりはいつから始まるのかというと、早い人の場合つわりは妊娠5~6週頃から始まり、多くの人が妊娠12~16週までに症状が落ち着きます。つわりの期間はだいたい1~2ヶ月ほどで、酷いと病院で点滴などを受ける人もいます。
ただし、つわりの症状には個人差があり、誰もが同じタイミングで経験するわけではありません。「いつからはじまるのかな」と覚悟をしていたのに全くなかったという人もいます。
つわりの症状が16週頃の安定期で落ち着くのは、未熟だった胎盤が完成してホルモンバランスが整うためだと考えられています。これによって体内の環境が整い、つわりの症状が収まるのです。
妊娠初期のつわりのピークは?
つわりのピークはだいたい8~11週までの間です。人によって症状が重い時期がもっと早い人・軽い時期が早い人もそれぞれ違うので、あくまで目安と考えてください。
「いつまでつづくの」と思ってしまいますが、どんなにつわりの重い人でも、気持ち悪いピークがずっと続くわけではないので、安心してくださいね。
しかし、少しでも食事が取れず体重が減ったり、脱水症状や栄養障害などの症状が出たりしている場合は、妊娠悪阻の可能性があるため、早めに病院に行きましょう。
【妊娠初期 つわりの症状】吐きづわり
多くの人がつわりと聞くと思い浮かべるのは、「気持ち悪い」「食べ物が食べられない」といった症状ですよね。
この症状は、「吐きづわり」といいます。吐きづわりとは、匂いに敏感になることによって今まで食べることができていた食べ物でも気持ち悪いと感じ、吐いてしまったり、食べられなくなる症状が出るのです。
一日中気持ち悪いから食べられないという人や、時間帯によって匂いが平気だったり気持ち悪いと感じたり様々です。人によって、ご飯の炊ける匂いすら気持ち悪いと感じ、食べられる食べ物が限定されてしまいます。
そんなときに、無理をして食べて吐いてしまうことはつわりで気持ち悪いところにさらに負担をかけてしまいます。体調が良く、食べられる時はなるべくバランスよく食べて、食べられないときは無理をせずに食べられるものを食べるようにしましょう。