神がかり的なお話が続きましたが、人間は困った時の神頼み。昔からそんな暮らしを送ってきましたね。そう、神様を家に置く、神棚を自宅にお持ちの方も多々いらっしゃるのではないでしょうか。ご両親のお部屋の天井近くを一度探されてみて下さい。
そこに神棚があったら、苦しい時、辛い時、夜中でも起き出して、祈る事が出来ます。神棚は神の加護を願える場所ですので、安らぐ場所でもありますね。神棚は家の中で神様を祭る場所です。
その神聖な神棚に周囲の汚れを断つ印として、しめ縄は飾られています。お正月には、護符や破魔矢なども神棚に、一緒に飾られます。護符と破魔矢は、どんど焼きに出しますが、しめ縄は神社同様に、神棚に飾られたしめ縄の処分も地域や人によって様々です。
大体は大掃除の際など、年末に取り換えて、古いのをどんど焼きに出します。やはり、年に1度は神棚のしめ縄を新しくしたい所ですね。
鏡餅もいつから用意して、いつまで置いとくの?
鏡餅は、「年神様」へのお供え物です。昔の古い鏡のように丸い形をしているので、鏡餅と呼ばれており、餅は”保ち(もち)が良いので、めでたいとされています。
鏡餅というと、下が大きく、上が小さいですね。これは米の豊作と夫婦円満を意味しています。
鏡餅の飾りも、しめ縄だけではなく、こちらはぐっと豪華になります。橙・南天・昆布や、海老や松など、とても華やかですね。そのしめ縄も、清浄を表すものですので、やはりどんど焼きに出します。
しめ縄は処分しても、鏡餅自体の処分は、鏡開き(正月の終わりの日・11日)に、ぜんざいにしたり、お雑煮にしたりなどで、神様へのお供え物である、鏡餅を食べる儀式となります。刃物を使わず、手か槌(つち)で割るのが昔からの慣習ですので、開くというところから、鏡開きと呼ばれています。
鏡餅で1年の無病息災を祈りましょう。
キッチンの神様へのしめ縄も、いつまで飾るの?
昔から、神事には火が欠かせませんでした。お住まいの地域でも火祭りはさかんに行われているかと思われます。火は汚れを浄化するものとして、認識されています。ご自宅で火を扱う所といえば、キッチンですね。そこには、荒神(こうじん)様が祀られています。
神様は天におわすのだけではなく、家々の中、すぐ身近にいらっしゃいますので、ご家族の方が無病息災であるよう、ストレス社会の現代、英気を養う食事を作らせて頂く、大切な場所ですので、やはりそこは、神頼みで一滴のエッセンスをお願いしたいところですね。こちらも、小正月のどんど焼きに出しますが、厳密に言うと小正月は、14日の日没から15日の日没までの間です。
ドンドの炎や煙に乗って、「年神様」が天へ帰っていくと信じられていたので、ご自宅のキッチンの換気扇から、鼻歌に乗って、荒神様は天に向かって帰っていく事でしょう♪
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車のしめ縄はいつまですればいいの?
車は危険度が高い乗り物です。交通事故の無い日は珍しいかと思われます。故に、出来るだけ縁起をかつぎたい所ですね。縁起をかつぐというのでしたら、28日が最もお勧めです。8を漢字で書くと八で、末広がりになっているので、縁起の良い数字と昔から言われています。
そして最も避けたいのが、29日です。文字通り、9は苦に通じ、二重苦などとも言われております。
そして、31日も出来れば避けたい所です。元旦の前の日、余裕の無い時に飾るのも、慌ててしまう恐れがあります。最悪の場合、取り付けがゆるんでいて、元旦に落としてしまうと、それこそ新年早々縁起が悪いですね。
28日がご多忙の際には、30日でも大丈夫です。神社も30日にしめ縄を取り付ける所もあります。
しめ縄はいつからいつまで飾るのか、まとめ
如何でしたか?以上、神がかったお話が多かったのですが、1年の計は元旦にありというのは、先人の智慧です。
大原則は不変ですので、辛い事や嫌な事が多かったなど、多々あるかと思われますが、年がかわった時は、節目でもありますので、家内安全・無病息災を祈り、良い1年を送って頂きます様、心よりお祈り申し上げます。
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
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