初版発行:2018年10月
<ストーリー>
町で人気だった佐織が突然姿を消し、数年後遺体となって発見されます。容疑者は、以前にも少女殺害事件にかかわったとされながらも無罪になった男でした。そして今回もまた証拠不十分で釈放されてしまいます。佐織がかつて中心となっていた秋祭り、そのパレードで起こる復讐劇とは?!
愛する者を突然奪われた悲しみや怒りが、読んでいて辛くなる作品でもあります。登場人物がそれぞれに抱える秘密もストーリーの展開に絡んでくる読み応えある作品です。
第11位:マスカレード・ナイト
初版発行:2017年9月15日
<ストーリー>
警視庁に一通の密告書が届きます。それは若い女性が殺害された不可解な事件について書かれてあり、犯人がホテル・コルテシア東京のカウントダウン・パーティに姿を現すというのです。信用できるものなのかわからないものの、ホテルウーマンと刑事のコンビが動き出すのでした。
マスカレードシリーズと言えば山岸と新田のコンビですが、この作品の最後では二人の関係性についても語られています。マスカレードシリーズファンには必見の1冊ではないでしょうか。
第10位:ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)
初版発行:2014年11月22日
2017年に山田涼介さん主演で映画化されていて、興収2億986万8,700円と大ヒット映画となりました。
<ストーリー>
悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家で起こる時空を超えたミステリー。かつてその雑貨店は悩み相談の手紙のやりとりをしていました。今は廃屋となっているその雑貨店に、再び過去からの悩み相談の手紙が。投げやりだった3人の心が動き出します。
映画では伝わりきらない主人公の心情が原作では細かな描写で描かれています。ミステリーであり、心揺さぶる人間的なストーリーとなっています。
第9位:ラプラスの魔女 (角川文庫)
初版発行:2018年5月4日
<ストーリー>
別々の温泉地で硫化水素による同様の死亡事故が起こります。地球化学研究者の青江は、両方の現場で同じ女性を目撃します。そして、その女性のボディガードを依頼された武尾は、彼女に対し違和感を感じるのでした。
歪んだ人間関係や生い立ちが明らかになるにつれ、単なる不運で済まされない空気が漂ってきます。予測しながら読むと意外な要素にぶち当たり、楽しませてくれる作品です。
第8位:ダイイング・アイ (光文社文庫)
初版発行:2007年11月25日
2019年テレビドラマ化されています。
<ストーリー>
雨村慎介は何者かによって頭に重傷を負わされ記憶喪失になります。犯人は、かつて慎介が交通事故で殺した女性の夫だと判明するのです。事故のことを調べ始める慎介ですが、そこから周囲は怪しげな行動を見せるのです。真実はどこに!?
第7位:人魚の眠る家 (幻冬舎文庫)
初版発行:2015年11月20日
2018年、篠原涼子さん主演で映画化されています。
<ストーリー>
和昌と薫子の夫婦は、夫の浮気で仮面夫婦状態にあり、娘・瑞穂の小学校受験が終わったら離婚することになっていました。しかし、最愛の娘がプールで溺れたとの悲報が届きます。「脳死」という現実に、夫婦は辛い判断を迫られることになります。
第6位:希望の糸
初版発行:2019年07月5日
<ストーリー>
喫茶店経営者の女性が殺害され、容疑者として浮かんだのは常連客だった男性でした。深い悩みに苦しむ容疑者。絡み合う容疑者と若き刑事の苦悩、そして本当の家族とはいったい何なのか...。「家族」の物語となっています。
社会派の物語であり、人情派の物語でもあり、多角的に楽しめる作品です。