ドイツ人の性格・行動解説！国民性はどんな？

男性女性、個人の性格にもよりますが、特にドイツ人男性は他の人種に比べると初対面で親しみを込めて接したり、気を使って相手と何気ない会話(スモールトーク)をしたりするのに慣れていない特徴があります。

常に目的意識のある彼らは、自分の興味のある女性や目的遂行のためにはごちそうをしてくれたりプレゼントを渡したりしますが、意中の相手以外とは他の人種ほどすぐに打ち解けられるような雰囲気がありません。

他の人種からは冷たく受け取られることもあるかもしれません。すぐに友人として認め、輪の中に加えてもらえるのは稀。男性女性共、彼らとの親しい友情を築き上げていくにはある程度の時間や、深い内容のある会話、共通点なども必要になります。

相手とかわす意味や内容のある会話、「目的のある事柄に価値を見出し、精神性や内面を重んじる」という特徴や傾向がどうやらドイツ人男性にも女性にもあるようです。

様々な隣国の企業と取引のある大陸に住む人の特権でもあり、英語と似ている言語が母国語のゲルマン民族の特徴でもありますが、他の人種や他のヨーロッパ諸国に比べると、北欧の次に英語や外国語を堪能に操るのがドイツ人です。

トルコからの移民の影響や、高校生から選択授業でフランス語やスペイン語を習うため最低でも2ヶ国語から3ヵ国は普通に話せる人が多いです。

旅行で英語圏以外のヨーロッパに足を運んでも、英語が完璧に話せない人でも丁寧に確実に道を教えてくれようと努力してくれるのはドイツ人や北欧の人が圧倒的に多いです。

ずっと田舎に住んでいて英語自体が苦手で使う必要性がなかったとしても、ドイツ人にとっては大変身近な言語なのであまり外国語という意識もなく、自分が興味のある学習手段の中で自然に覚えていくようです。

長年の親友や友、家族を大切にするドイツ人は、物事や恋人に対するアドバイスも時にストレート。持っているバッグやヘアスタイルが相手に合っていない場合や気がついた事などをそのままにせず伝える傾向があります。

日本では相手と良好な関係を保つためや問題を解決するためにしばしば相手を褒めたり謝罪をしたりしますよね。しかし、謝罪は面子を大事にする国では体面を損なう可能性も出てくるため避ける人も多いようです。ドイツにとっての謝罪というものは、問題の責任を個人が引き受けるという意味合いがあります。

直接的に自分の責任ではない失敗について謝るのは「事実に即していない不誠実な行為」という宗教的心理や考えかたからもくるため、友達の誘いを断わったり、意中の相手との恋愛が完全に熟してから愛している、と告げるのも自分の気持ちや事実に正直にしたがった結果からきているようです。

全員のドイツ人が好んで飲むわけではなく、ワインの方をよく飲んだりお茶や水の方を好む人達も増えてきていますが、ドイツにはビール純粋令という法律があり、南ドイツミュンヘンにあるドイツ最古の醸造所1040年創立の修道院で現在も州立醸造所としてビールの製造が行われています。

長期保存に適さない新鮮で美味しいビールが直営ビアホールで手軽に飲めてしまうのでビールは国民にとって特別なお酒です。

一般にアウトドア派のドイツ人は週末は家族と一緒にランチボックスを持って、グリム童話の舞台にかかせない神聖な森や公園へ繰り出します。
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1ヶ月の夏期休暇にはキャンピングカーでキャンプをするドイツ人も。質実剛健なドイツ人にとってはそこで自炊生活をしたり、ソーセージと種類が豊富なビールがあればもう立派なご馳走に。16才からお酒が飲めるためそれも影響しているのでしょう。

初対面やまだ打ち解けていない相手にむかってウィットを効かせたジョークや皮肉を言うことはほとんどありませんが、恋愛感情のある親しい恋人や結婚相手、兄弟、心を許した仲間などには通常の冗談とは違う皮肉のジョークやブラックジョークをわざと言い合う特徴があります。

イギリス人にも見られるのですが、表面的に面白かったりわかりやすくて勢いのあるものとは一味違った、控えめな彼らならではの「手が込んでいて頭を使った冗談」です。

わざと逆の事を強調してユーモアに変えて言ったりもするのでこれに慣れていないと傷ついたり、相手の本心が一切見えてこない感覚になりますが国民性やセンスの一種と捉えると良いでしょう。

日本と同様ドイツにも禁止事項やルールの書かれた標識、看板に許可されていないものの表示が目立ちます。ゴミの分別に関しても異なる容器とカラフルな袋が数多く存在し、全てを分別します。ここにもドイツ人の、「与えられた義務をその通りに遂行する」「真面目さ」という性格が現れています。

日本のように、相手に迷惑をかけまいとして人に比重をおく真面目さとは少し違いますね。

彼らは、法律で決められた長い休暇の取り方や、男性の産休、休暇の権利などは100パーセント使い切ります。車を運転し車道を走っていてもこれまでのスピードより遅い時速制限を記した交通標識の前では急にガクッと減速をする姿も見られます。近代の日本企業へ浸透していったドイツの軍隊教育や陸軍の兵制などをイメージさせますね。