注連縄はもともとは神社の神域と現世を隔てる結界の意味として使われていました。起源は、日本神話。天照大神が天岩戸から出たときに、二度と天岩戸に入れないように注連縄で塞いだことから始まります。
それが、正月に家の門や玄関などの出入り口にすることで、厄や災いを祓う結界としての意味を持つようになったそうです。そのため飾る場所は神様が宿る場所に飾ると良いといわれています。現在で一番多いのは、玄関ですね。神様に入ってきて欲しい場所なので、玄関に飾ることが多いです。
また、神様がいらっしゃる神棚にも飾ります。台所などの水回りやトイレにも神様がいるといわれていますので、そこにも飾るといいですね。
注連縄のデザイン
家に飾る注連縄です。家庭では神社にあるような大きな注連縄が作ることができないので、ミニサイズのシンプルな注連縄が一般的です。
干支にちなんだデザインの注連縄もあります。コンパクトで見た目もかわいいですね。
④輪飾り(わかざり)
注連縄を小さくしたものが、輪飾りです。もともとは注連縄のような大きいものを飾ることができない水回り用の正月飾りでした。
しかし現在では注連縄よりも輪飾りのほうが主流になりましたね。デザインがたくさんあって、飾りやすいのがその理由のようです。輪飾りを飾る場所は、注連縄と同じところです。
輪飾りのデザイン
現在では、色鮮やかな花やドライフラワーを飾り付けたり、縄をカラーにしたり普段のインテリアでも使えてしましそうな輪飾りのデザインが人気です。
由緒正しき伝統を現代風にアレンジしたら、取り入れやすいですね。
⑤鏡餅(かがみもち)
鏡餅は、昔の鏡に形が似ていたことからその名前がついたそうです。鏡は神事に用いられるものでした。「三種の神器」という言葉を聞いたことがある人も多いはず。
三種の神器は、勾玉、剣、鏡です。そのため、勾玉に見立てた橙と、剣に見立てた串柿が、鏡餅と一緒に飾られることが多いのです。鏡餅は平安時代にはすでにあったと言われています。