コンビニやスーパーで手に入りやすいパックになっている鏡餅がコチラ。その年の干支などが描かれており子供にも親しみやすいデザインですね。
最近では、本物のお餅を使用するのではなく木やガラス、編み物などで鏡餅を再現しているデザインも増えてきています。
部屋に合う素材を考えたり、自分で編み物に挑戦してみるのも楽しいかもしれませんね。
⑥花
お正月にふさわしいと言われている花は8種類あります。お正月の時期は、花が少なくなります。早めに、予約を入れておいた方がいいでしょう。
①松竹梅
門松にも使われる松竹梅は、縁起がいいものの代表ですよね。松も竹も枯れることがなく、生命力が強いところが良いとされています。梅は寒い日であっても可憐に咲き、1年で一番早く咲く花であることから良いとされています。
②蘭
華やかな蘭は、お祝いの席で最もポピュラーに使われる花です。
③菊
菊自体は秋の花ですが、国花の1つでもありお祝い事に使われます。しかし、輪菊と小菊はお供えの花として使われるので縁起が悪いとされています。
④南天
赤い実をつける南天は魔よけとも言われています。「難を通じて福をなす」という意味もあるそうなので縁起がいいようです。
⑤葉牡丹
牡丹は「百花の王」とも言われる縁起のいい花です。冬には牡丹が咲かないため、よく似た葉牡丹が使われることが多いようです。
⑥椿
寒い時期でも花を咲かせる椿は美しく、正月飾りに使われることが多いです。また、赤は魔よけもするそうなので縁起が良さそうです。
⑦水仙
仙人のような高貴なイメージがあることから、正月飾りに用いられるそうです。
⑧薔薇
春が長く続くという意味があり、縁起がいいと言われています。
花はお客様を迎える、床の間や玄関に飾ると良さそうです。冬は花が長くもつと言われていますが、せっかく飾ったのにしおれていては残念です。飾る日を考えて購入するようにしましょう。
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正月飾りを飾る期間
それぞれ意味や由来がありましたが、そんな正月飾りはいつからいつまで飾って、処分はどのようにすればよいのでしょうか。お正月にバタバタしないように今からしっかりと把握しておきましょう。
準備はクリスマス前12月初旬から
昔の人はクリスマスの文化もなかったため、お正月を迎えるためにかなり早い時期から準備を始めていました。
準備を始めるのは12月13日からだったそうです。12月13日は必ず「鬼宿日(きしゅくび)」に当たったそうです。(旧暦なので、今は必ずしもそうではないようです。)
鬼宿日は「万事上手くいく」という最強の吉日。そのため新しい年の準備をするのに良い日だと考えられていました。この日にお正月に必要な「木」を集めに行っていたのです。さらに、すす払いや針供養も12月13日に行っていました。
現代の人には、この時期に来年の手帳を買ったりする人が多いのではないでしょうか?年賀状を書き始めたり、お歳暮を贈るのもこの時期ですね。
今はクリスマスが終わった時期からバタバタと準備をしますが、本来なら12月の初旬から、正月の準備を始めたほうが良さそうです。
いつから飾るの?
12月13日頃から準備を始めるので、それ以降であれば飾る日はいつでも大丈夫です。今はクリスマスが終わり、クリスマスの飾りを片付けた後に正月飾りを飾る日にする、というのが一般的。26日以降から30日くらいまでに飾り終えている家が大半です。
ここで注意をしなくてはいけないのが、飾る日にしてはいけない日、飾らないほうがいい日があるということです。
12月29日と12月31日は避けましょう
12月29日を飾る日にしないほうがいい理由は「9」という数字の入る最後の日だからです。9の数字の付く末日「苦待つ(くまつ)」を連想させます。「29」が「二重苦(にじゅうく)」という言葉を連想させるのも理由のひとつです。
12月31日を飾る日にしないほうがいい理由は、神様を疎かにすると言われているからです。「たった一日しか祀らないのか」という理由です。「一夜飾り」「一日飾り」と言われ良くありません。
そのため正月飾りを飾る日は、12月26日から12月30日までというのが良いようです。
いつまで飾るの?
地域によって違いはありますが、鏡餅以外は1月7日まで飾るところが多いようです。(1月15日までの地域もあります)門松を片付けることを「松下ろし」「松あがり」「松納め」などと言います。
ただし鏡餅だけは別。鏡餅は、1月11日の鏡開きの日にお雑煮などにしていただきます。その日までは飾っておくのが一般的のよう。お餅以外の橙などは7日に片付けても大丈夫なのだそうです。
なぜ1月11日になったのかは諸説ありますが、詳細な理由を見つけることができませんでした。1月11日に鏡開きをするのは、江戸時代から続く文化のようです。