仏滅は避ける?
結論から言ってしまうと、仏滅は関係ありません。仏滅は中国の考え方のひとつのため、仏滅に正月飾りを飾っても片付けても問題ありません。
神事である日本のお正月とは関係ありませんが、「吉日」は関係してきますのでチェックが必要です。
喪中の場合は?
仏滅が関係ないなら喪中でもいいのでしょうか?残念ながら、喪中の場合は正月飾りは控えたほうがよさそうです。喪中には、お祝い事を自粛する必要があるため、正月飾りは適切ではありません。
神棚がある家は、忌中(きちゅう)の50日間は神様の道が封印されています。この忌中に正月を迎える場合、お札や注連縄の交換もできません。忌明け(いみあけ)であれば、喪中でもお札や注連縄の交換はできます。
正月飾りの処分の仕方
それでは、片付けたあとの正月飾りはどう処分したらいいのでしょうか?一般的には神社に持って行き処分しますが、処分方法は主に2通りございます。
各神社によって日時が異なることがあるため、持って行く先の神社に確認するのがよいでしょう。正月飾りは年神様を迎い入れる神聖なもなため、扱いには注意をしましょう。
どんど焼き
「どんど焼き」とは、小正月である1月15日に行われる行事です。一般的には、藁やカヤ、杉の葉などで作ったやぐらで囲み、正月飾りや書初めなどを焼きます。
その残り火で団子や餅を食べるという内容です。この団子や餅を食べると、その1年健康でいられるという言い伝えがあるそうです。
左義長
「左義長」とは、1月14日の夜または、1月15日の朝に行われる行事です。長い竹を組んで立て、そこに門松や注連縄を持ち寄って焼きます。
その火で焼いた餅を食べたり、注連縄の灰を持ち帰ると、その1年健康であるという言い伝えがあるそうです。また、書初めを焼いたとき火が高く上がると、文字が上達するとも言われているそうです。
自宅で処分するには?
万が一、どんど焼きや左義長に間に合わなくても、引き取ってくれる神社があるので、そこへ持っていくのが一番の理想です。
しかし、どうしても自宅で処分をしなくてはいけない場合は、決して乱雑に普通ゴミとして出すことのないようにしましょう。しっかりとお清めをして、1年の健康を祈ってくださいね。
〈自宅でのお清め方法〉
①大き目の紙を用意します。新聞紙でも構いませんが、白い紙であればなお良いでしょう。
②大き目の紙の上に正月飾りを置きます。
③お清めの塩を振ります。左、右、中央の順に3回振りかけます。
④そのまま、紙で正月飾りを包みます。
⑤正月飾りのみを、袋に入れてゴミとして出します。(分別が必要な場合は、必ず分別をしてください)
手作りのお正月飾りでも大丈夫?
お正月飾りは手作りでも問題ありません。手作りなら自分好みのデザインのものが作れますし、サイズも自宅の玄関に邪魔にならずに合ったものが作れますね。
レッスンでオリジンルのしめ縄を作れるところも増えてきているようです。
アレンジするのは難しそう…という方は、一番簡単なものであれば折り紙で門松や置物が作れます。ぜひ下記の記事を参考に折り紙のお正月飾りを作ってみてはいかがでしょうか?
基本を知って正月飾りを楽しもう♪
今回は、正月飾りについてまとめてみました。いつからいつまで飾るのか、飾ってはいけない日がある、など、疑問は解けたでしょうか?
正月飾りも、年々デザインが多くなって、飾り付けが楽しくなりましたよね。守った方が良いことは守って、色々な正月飾りを楽しんでください。