クリスマスの意味や由来を知るにはキリスト教を知ろう
クリスマスがキリスト教のお祭りだという認識は大体の人がもっていますよね。そこでクリスマスの意味や由来を知る前にまずはキリスト教っていったい何なのか少し確認しておきましょう。そもそもキリスト教の「キリスト」というのは「救世主」という意味で個人の名前ではないんですね。
教会などで十字架に掛けられている人は「イエス」なんです。幼少期ナザレという場所で暮らしていたので「ナザレのイエス」と呼ばれたりもします。ちなみに最近イエスの暮らしていたという家がナザレで発見されて話題になりました。そのイエスこそがこの世界の人間の罪を罪から救うために現れた神の子である、と信じるのがキリスト教なんです。現在世界中で20億人が信仰しており、最も信仰者の多い宗教です。
クリスマスの意味ってなに?
クリスマスはキリストの誕生日だということは良く知られています。救世主であるイエス・キリストが生まれたお祝いの日なんですね。では「クリスマス」の言葉の意味は日本語だと「キリストの誕生日」という意味なのでしょうか。どうやら少し違うようです。
それならクリスマスはどういう意味なのでしょうか?先ほどキリスト=救世主という話をしましたがクリスマスの「クリス」の部分はchrist(キリスト)という意味です。クリスマスはchrist(キリスト)とmas(礼拝)の二つの言葉の組み合わせなんです。つまりクリスマス自体の意味はキリスト礼拝とか救世主礼拝という意味になります。
クリスマスの由来や起源は?
クリスマスの起源はもちろんキリストの誕生を祝う祝祭にあります。でもキリストの誕生日は本当は12月25日ではないのです。正確にはわかっていませんが10月1日という説や9月15日という説、6月17日だという説もあります。生まれた年も実は西暦1年ではないのではという説もありますので、キリストの生年月日というのは歴史を紐解いても正確にはわからないんですね。
それではなぜ12月25日がクリスマスとされるようになったのでしょう。これは歴史的にはローマの「太陽神の誕生祭」に由来するようです。ローマは太陽神といわれる太陽を神様として崇拝していました。日々の暮らしに欠かせない太陽こそ唯一の神だと考えたんです。そして12月25日は冬至といって太陽が出ている時間が長くなり始める日だったんです。そこで12月25日を太陽が誕生する日ということで祝祭としていたのです。
その当時ローマではまだキリスト教を信仰する人は多くありませんでした。そこで当時の教会はこの「太陽神の誕生祭」である12月25日を、キリストの誕生日として定めることによってキリスト教を布教しようとしたといわれています。他にも太陽神信仰とキリスト教が対立しないように12月25日をキリストの誕生日としたという説もあります。
クリスマスのツリーの意味や由来は?
クリスマスツリーは旧約聖書に登場する「知恵の樹」を象徴しているとされています。「知恵の樹」というのはアダムとイブがエデンの園で暮らしていたときに、その木の実を食べてしまってエデンの園を追い出されたというあれです。もともと歴史上はこの「知恵の樹」というのはイエス・キリストとは関係のないものなんです。