日本のロック界に一石を投じたBOØWY
1980年代の日本のロック界の頂点に君臨していたロックバンド・BOØWY。ロックといえば海外のバンドが名を馳せていた中、BOØWYは1981年の結成以降、本格的なロックにキャッチーな歌詞と圧倒的なカリスマ性で独自路線を開拓。
日本のバンドブームの火付け役になっただけでなく、あっという間に日本のロック界をたちまち席巻しました。しかし、絶頂の人気を誇っていた1987年、渋谷公会堂でのライブで突然の解散発表。驚きと悲しみが日本列島に響き渡る中、東京ドームで行われた伝説のライブ「LAST GIGS」にてBOØWYは解散しました。
活動期間は7年、発表シングル7枚、アルバム6枚と活動期間は短くとも、日本のロック界のみならず音楽界にも大きく爪あとを残したBOØWY。音楽業界にもBOØWYファンは数多く存在します。現在も世代を超えて愛される名曲を残したBOØWYは、名実ともに伝説の存在となりました。
BOØWYのメンバー構成
圧倒的カリスマ性だけでなく、確かな演奏技術や歌唱力も高く評価されるBOØWY。人々を熱狂させるBOØWYの音楽を彩る、個性豊かなメンバーをご紹介しましょう。
まずは、BOØWY解散後もソロでも成功を収め日本のロック史に絶大な影響力を与えたカリスマボーカリスト・氷室京介さん。そして、日本のみならず世界にも通用するギタリスト・布袋寅泰さん。
安定の演奏でBOØWYのサウンドを支える寡黙なベーシスト・松井常松さん。最後に、パワフルサウンドでBOØWYのステージを盛り上げるドラマー・高橋まことさん。以上の4人が、伝説となったBOØWYのメンバーです。
わずか7年でBOØWYが解散した理由
BOØWY解散当時は人気絶頂での解散という事もあり、解散理由についての根拠のない噂が巷を飛び交いました。本人たちも多くを語らずにいた中、解散から30年以上が経った先日、「嵐にしやがれ」に出演した布袋寅泰さんから真実が語られました。
どうやら、理由の一端には「チャートで1位をとった事」が関係しているのだと明かした布袋さん。今とは比べ物にならないくらい、ヒットチャートの1位に価値があった80年代。
世間に、多くの人々に認められるためにガムシャラに走り続けた結果、メンバーそれぞれが抱えた「燃え尽き症候群」が大方の理由だそうです。
【2019最新】BOØWYの人気曲ランキングTOP15!
それではさっそく、名曲だらけのBOØWYの楽曲から厳選した人気曲ランキングを見ていきましょう!動画も併せてご紹介しますので、懐かしさを感じる人も、BOØWYを知らない人も、どうぞお楽しみに!
(※歌詞に関する著作権は、JASRACおよび各レコード会社、アーティストなどに帰属します。)
第15位:「NO. NEW YORK」
まずは、LIVEでも定番に演奏されていた名曲「NO.NEWYORK」。キャッチーなメロディとサビの「NEWYORK」の連呼が印象的で、ファンからも不動の人気を得ています。ボーカルの氷室京介さんもお気に入りの楽曲だそうです。
明るい曲調が印象的ですが、
メイクをきめて WO WO ドレスをまとい 街角に立ち男を誘う(中略)アイツを愛したら 星になるだけさ
という歌詞からはニューヨークの街角に立つゲイの男娼を描いたとも言われています。「愛したら星になる」は当時アメリカで社会問題にもなっていたエイズに感染し死に至ることを指すという指摘も存在。
真相はわかりませんが、歌詞からは深刻な社会問題を感じさせないロックチューンに昇華させている点はお手の物。同時に、批評家たちにそうした憶測を呼び起こすほどBOØWYが影響力をもっていたこともわかるでしょう。
第14位:「INSTANY LOVE」
セカンドアルバム「INSTANT LOVE」に収録の本楽曲。BOØWYが音楽面で模索中に苦しみからの脱却も込めて発表されたアルバムです。表題曲である「INSTANT LOVE」もどこか冷め切った男女のドライな恋愛を描いた歌詞となっています。