生涯独身の男女の特徴は？生涯独身率って？幸せにはなれない？

生涯独身率が上がっていると言われています。

ニュースでは孤独死が増えているということが頻繁に報道されていますが、孤独死が増えている原因の一つに、離婚によって晩年を一人身で過ごす人が増えているほかに、生涯独身を貫く人が増えていることも背景にあるようです。

一昔前なら、生涯独身を貫く、というと親戚の人やご近所さんや仕事の同僚から顔をしかめられたものですが、実際に年々結婚をしないで生涯独身を貫く人が増えてくると、一生涯独身で過ごす人がいてもいいのではないかという風潮も出てきました。

結婚して幸せな夫婦として過ごしている人からは、生涯独身では幸せになれないという人もいますが、ここ最近では生涯独身でも幸せな晩年から人生の終わり方を模索する人も増えているようですね。

この記事では生涯独身を貫く人の数、生涯独身率や、生涯独身を貫いた有名人にはどんな人がいたのか、生涯独身の人の特徴、生涯独身を決意した人が決めるべき覚悟についてお伝えします。

生涯独身の人が増えていると言いますが、いったい生涯独身率はどのくらいの割合で増えているのでしょうか？！

一生涯独身を貫いた人の実際の人数はわからないのですが、50歳を過ぎてから初婚で結婚する人はほとんどいないことを考えると、50歳までに一度も結婚したことがない人を集計した生涯独身率で見てみましょう。

厚生労働省の統計として出されている生涯独身率を見てみると、生涯独身率の調査が始まった1920年の時には、50歳まで一度も結婚して夫婦になったことがない生涯独身率は、男性も女性もともに約2％でした。

1960年くらいまで男性も女性も生涯独身率は2％前後でしたが、1970年頃から徐々に男性も女性も生涯独身率は上がり始めます。

しかし上がったと言っても、生涯独身率は男性も女性も1990年代まではだいたい5％前後でした。

それが2000年代になっていきなり男性も女性もいきなり跳ね上がります。

特に男性の生涯独身率は大きく上がっていて、2000年の男性の生涯独身率は約13％、2915年には約23％になっています。

女性の生涯独身率も男性ほどではありませんが上がっています。

女性の生涯独身率は2000年には約6％と男性ほどの跳ね上がりは見られなかったのですが、2015年には約14％と2倍以上に上がっています。

生涯独身率がかなり高くなっているという現状を見たところで、次は生涯独身を貫いた有名人にはいったいどんな人がいたのかを見てみましょう。

結婚して夫婦として生活を営んだ方が幸せだという人もいますが、以下に挙げる偉人や有名人たちは、生涯独身を貫いたことで、夫婦や子供に煩わされることなく、偉大な業績を遺した人だということもできます。

結婚して夫婦になる幸せもありますが、結婚しないで生涯独身を貫く幸せを作るという選択もあるのかもしれませんね。

生涯独身を貫いた有名人の1人目は宮沢賢治です。

『雨ニモ負ケズ』等の詩や、『銀河鉄道の夜』『注文の多い料理店』といった童話の名作を、大正から昭和初期に数多く世に送り出した作家ですよね。

かなり若い頃から肺を患い、満37歳と若くして亡くなったことも生涯独身を貫いた理由だったようですが、晩年に心に秘めた女性がいたのではないかと言われています。

もしも胸の病気がなくて、長生きできたら結婚したのかも知れませんが、短い人生を風のように生涯独身を貫いて駆け抜けたからこその名作の数々なのだとも思います。

生涯独身を貫いた有名人の2人目はエリザベス1世です。

16世紀に絶対にどこの国も勝てないと言われていたスペインの無敵艦隊を破ったことで、女性の国王でありながらイギリスの歴史上、もっとも偉大な勝利者として称えられています。

どうして生涯独身を貫いたのかは諸説ありますが、処女女王としても称えられており、アメリカのヴァージニア州の名前の由来にもなっています。

生涯独身を貫いた有名人の3人目は上杉謙信です。

武田信玄と川中島の戦いで激しく戦った戦国武将、上杉謙信も生涯独身を貫きました。

上杉謙信は女犯戒、肉食妻帯戒の戒律がある真言密教を深く信仰していたと言われ、その教えを守るために生涯独身を貫いたのではないかと言われています。

生涯独身を貫いた有名人の4人目は卑弥呼です。

邪馬台国を統治していた卑弥呼ですが、王様ではなく巫女として国を統治ていたと言われています。

巫女は神様にお仕えする人なので、その身分を後継者に譲るまでは結婚できない習わしだったことで、生涯独身となったようです。