お正月には正月飾り!玄関のどの位置に飾るの?
世の中は、そろそろ本格的に年末モードへと切り替わっていく時期ですね。
年末になれば、新しい年を迎えるのにあたって正月飾りなどを準備し始める家庭も多くあることでしょう。
見ているだけでもお正月気分を満喫出来てしまうこの正月飾りは、年末から新年にかけての醍醐味ですよね。
主に玄関などに施されているのを、一般家庭やお店の建物ではよく見かけますが、いざ自分の家にも飾ろうと思った時、どのような正月飾りをどの位置に、どのような付け方で飾れば良いのかわからないといったことはありませんか?
いつから正月飾りをして、いつまでに外して処分しなければならないのか。
また、どのような方法で処分するべきなのかについても、意外と知らないという人も多いのです。
今回は、年末から年始にかけて正月飾りに使われる飾りの名前や種類、そしてその飾りを付ける位置や付け方、加えていつからいつまで正月飾りを施すのかについてなど、正月飾りに関する様々な情報をご紹介します!
意味のある正月飾りを正しく施して、日本ならではの伝統的なお正月の祝い方を楽しみましょう!
玄関の正月飾りをする意味は?
では、正月飾りを正しく施して楽しむための予備知識として、そもそもなぜ年末から年始にかけて正月飾りを家やお店などの玄関に施すのでしょうか?
その意味や歴史について少し触れていってみたいと思います!
年末年始になるとあちらこちらで見かける正月飾り。正月飾りというくらいですから、新年の初日である元旦に飾るものなのでは?と思ってしまう人もいるかもしれませんが、正月飾りを施す意味としては元旦では遅くなってしまうのですね。
というのもこの正月飾りは、新年を迎えるにあたって、年神様を我が家に迎えるための飾りなのです。
正月飾りの植物の意味は?
正月飾りとしてよく玄関に施される松などの植物には神が宿ると昔から信じられていて、その松を玄関に施すことで、年神様を迎え入れる準備が整っていますよ。ということを年神様へ伝えるための目印のような役割を果たしています。
それを見た年神様は、正月飾りが施されている家へ行き、その家に住む家族たちに1年の幸せをもたらすと言われています。
このような意味合いを持って、正月飾りが施されているのですね。
要は、神様を迎え入れるための大切な正月飾りということです。決して邪険に扱わず、大切に飾って、あなたも新年の神様をお迎えする準備を始めましょう!
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玄関の正月飾り【位置や付け方】
ではここからは、年末年始に玄関に飾られる正月飾りの種類や名前、付け方などをご紹介して行きたいと思います!
種類ごとに異なる名前や意味を持つ正月飾りを知って、正しく日本の伝統的な正月を祝いましょう♪
まずは、正月飾りとして最もよく見かけられる重要な飾りです!
この種類飾りの名前を「門松」と言います。「松飾り」という名前でも知られていますね!
『門松』
この門松に使用されている松という植物ですが、”松竹梅”でも知られている通り、一番ランクの高い種類のものを表す名前にも使用されますよね。
この松というのは、1年中枯れることのない非常に生命力の強い植物で、神様が宿ると信じられていることから玄関に飾られるようになりました。
竹や梅の花などと一緒に飾られることが多く、その歴史は遡ること平安時代あたりから存在するようです。
見た目やサイズ、種類が豊富にある門松ですが、本来は2つの門松を玄関のドアの前の両脇に飾るのが一般的です。
しかし、マンションだったりスペースに問題がある場合には、1つしか飾らないという家庭もありますので、自分のお家に見合ったサイズ感のものを購入して飾ってみましょう。
『注連縄(しめ縄)』
続いてご紹介する正月飾りの種類は、その名前を「注連縄」と言います。これは、しめ縄と読むのですね。
この種類の正月飾りの名前も、耳にしたことや見たことがある方が多いのではないでしょうか?注連縄飾りという名前で呼ばれることもあります。
この注連縄が表しているのは、日本の神話から由来している境界線だと言われています。
注連縄を隔てて、注連縄の内側の世界と、注連縄の外の世界とで分かれているという考え方をもっていて、注連縄の内側は神様をまつる神聖な場所という認識があります。
ですので、この注連縄を玄関に飾って家の前に境界線を作ることによって、お家の中に災いや厄などを寄せ付けないようのするという意味合いを兼ねているのですね。
この種類の正月飾りは、玄関のドアの外側、中央上部に飾るのが一般的とされています。
『鏡餅』
次にご紹介する正月飾りの種類は、『鏡餅』です!
鏡餅というのは馴染みのある名前ですから、子供でも知っているという場合が多いですよね。
大きな楕円形のお餅と、小さな楕円形のお餅が積み重なって、その上にはみかんが乗っているという容姿が頭にすぐ浮かぶかと思います。
なぜこの種類の正月飾りの名前が鏡餅と呼ばれるのかと言うと、昔の鏡というのは、丁度この鏡餅のように丸い形をしていたのですね。
この形状が似ていることから、鏡餅と呼ばれるようになったという説があります。
一番上に乗ったみかんは”橙(だいだい)”と呼ばれるのが正式で、一緒に飾られる串柿と、そして鏡餅を3つ合わせて、王室が代々引き継ぐ天皇家の印、「三種の神器」を表しているのです。
この鏡餅は、大きなものは玄関の内側の目立つ所に置くのが一般的で、小さなものはテレビの横や神棚など、部屋の見えやすい所に飾られている家庭が多いです。